2023年9月30日土曜日

大機小機 2023/9/30

刮目して見よ!

平成デモクラシー史 (ちくま新書)

これも面白い。 清水真人さんという 日経新聞のエライひと。 日経新聞のコラムを 読んでるような 気になってくるね。 当たり前か。 うんうん。 いい感じ♫ スピード感があるね。 うーん、さすがだね。 単なる 政局論ではなく、 政治学的な 深い洞察も 加えられている。 読みやすい。 第1章は 安倍政治の裏側だったが、 第2章からは 重厚感のある 政治学的 考察がなされ、 いわゆる 55年体制下での 人事慣行や、 意志決定プロセスが わかりやすく 論じられている。 うーむ・・・ これも 「戦後日本政治史」に 劣らず 凄い本だ。 今月はほんとに よく 勉強したな。 充実。 充実。 ・・・リクルート事件を機に 小選挙区比例代表並立制が 導入された経緯までは わかった。 いかに この国の 政治がオワコンかが わかった。 それと、 国の莫大な借金も、 社会保障費はもちろん 一因だが、 この国の 政治メカニズムが 根本原因だということも わかった。

2023年9月28日木曜日

戦後日本政治史 占領期から「ネオ55年体制」まで (中公新書)

東大の 新進気鋭の 政治学者 境家史郎 先生の 本です。 非常に 読みやすくて、 戦後日本史が ほぼ ド素人の 自分にとっては、 非常に ありがたい 一冊。 目からウロコで ございます。 新しい情報ばかり なので、 少しずつ 読ませてもらいます。 うーん、素晴らしい。 要を得て簡潔な 記述で、 なるほど! なるほど! と 唸らされる。 国際情勢との兼ね合いが 十全に 意識され、 過度な 日本国内の コップの中の嵐からは 距離を取りつつ、 単なる 歴史的叙述を 超えて 政治学的な 鋭い考察が なされている。 ・・・やばー。 戦後政治のカラクリが ガンガン 透けて 見えてくる。 これは凄い。 これが 新書で手に入るってのは、 本当に 素晴らしい。 ・・・あれね。 中大通教も、 5年やって 英語以外の単位が 一つも取れなかったけど、 民法は いっこうに わかんなかったけど、 憲法、行政法、労働法の 勉強を出来たのは 良かった。 戦後の日本政治と 絡む部分が 大きい。 さすがに 中大法学部。 ・・・慶応SFCの いいとこって、 学年関係なく 色んな分野の 研究会(ゼミ)に 入れるところなんだから、 とりあえず 研究会はいって プレゼンとかやって、 叩かれたほうが かえって 自分のテーマを 見つけられると 思うんだけどな。 そこは 他の 学部にはない メリットよ。 ま、実際には 尖ったことやったって、 ほんとに 叩かれるのが オチなんだけど。 でも、 教授陣のクオリティーは 高いから、 学生には伝わらなくても、 先生は 少しは 分かってくれるよ。 せっかく 慶応SFCはいったのに、 研究会にも 入らないで 卒業したら、 絶対に モトが取れない。 ・・・一晩で 終戦から 海部内閣成立まで来た。 海部さんまで来ると、 なんとなく記憶があるので、 とりあえず 戦後日本政治史の あらましが わかった。 これは大きい。 今月も しっかり 有意義に勉強できたぜ♫

2023年9月23日土曜日

アリストテレスの倫理学

茨城大学で 受けた 渡邉邦夫先生の 授業では、 アリストテレスが 言うには、 人間は 欲望が 少なすぎてもダメだが、 もちろん 多すぎてもダメだそうだ。 重要なのは、 欲望を円にたとえて、 その 中心を知っていることだとか。 たしかに、 現代人だって、 カネと権勢に モノを言わせて 自分を見失うほど 欲望を充たそうとするのは 恥ずべきことだ。

2023年9月20日水曜日

メモ

自分のために カネ稼ごうと 思うと 疲れてしまうが、 できる範囲で 他人に 良いことを するのは 気分がいい。

2023年9月13日水曜日

「伊藤博文」 伊藤之雄 講談社学術文庫 

うん。 面白い。 伊藤之雄先生の 「原敬」 も 面白かったし、 日経新聞の連載小説で ちょうど 「陥穽ー陸奥宗光の青春」 を 連載してるところだし、 去年の2学期に 「近代日本内閣史ー明治・大正編ー」 を 履修したし、 ちょっと ここら辺の時代を 勉強したいな、と 思っていたので。 面接授業が始まる までに かなり 時間あるし。 ・・・伊藤之雄先生の特徴だけど、 細かく 節・章 立てされているので、 小気味よく 読める。 余計なことは 一切 書かれていないし、 かといって 省きすぎて 論理が飛躍している、 ということもない。 歴史家の達人の なせる業だ。 ・・・明治時代になって 俄然 脳がジワジワしてきた。 ・・・とりあえず 征韓論までは読んだ。 初日で ここまで読めれば 上出来だ。 このペースなら 1週間くらいで 読めるだろう。 ・・・2日目で 明治十四年の政変まで 読んだ。 ・・・3日目で ようやく 大日本帝国憲法の制定まで 来た。 ・・・なんかさあ 歴史の知識が 脳のなかで 交響曲 奏でてるんだよ。 超きもちいい。 ・・・第一回 帝国議会 無事 終了。 ・・・そうこうしているうちに、 高崎市役所の 障害者枠採用の 申し込みの期限が 過ぎてしまった。 母親も 本音では 受けて欲しくは なかったようだ。 気分的には ちょっと 解放感。 毎年 こんな感じ。 ・・・日清戦争 開戦 まで来た。 3日目で ここまで来れれば、 かなり 快調なペースだ。 よしよし。 ・・・読了。 日清戦争以降は かなり おざなりに なってしまったが、 まあそんなもん。 知見が深まりました。 ごちそうさまでした。

ビルトイン・スタビライザー

学部レベルの 経済学でも、 税金は 景気の波を 穏やかにする 効果が 期待される、と 教えられるけど、 これって 結構 重要で、 景気には 必ず 好況と不況があるけど、 好況の時に 入ってきた 税収で、 不況の時に 政府支出の財源にする、 と 考えれば、 実に 理にかなった 考え方だと 思われる。 日本人は えてして いま 景気が良いのに なぜ 増税するんだ、と 怒るが、 景気が良いからこそ、 税収を増やして 不況のときの 備えにする、 という 発想を取り入れる べきだろう。

2023年9月6日水曜日

テクスト論

クリステヴァが書いていたことを 自分なりに 解釈すると、 テクストというのは、 その 時代の制約を 受けている。 つまり、 社会・経済・文化 等々 諸々の 要素から、 決して自由ではない。 しかし、 同時に 「読まれること」 によって 新たな解釈の <可能性> に つねに開かれている。 みたいなことを書いていた。 テクストから、 当時の時代精神のみならず、 作者のアイデンティティー、 さらにそれを超えて 複数の <意味> (あるいは前=意味) の 可能性に開かれている。 従って、 漱石のテクストに 『疎外』 を 読み込むことも、 あながち 無理筋ではないのではないか? むしろ、 本当に 優れた 文学作品であればこそ、 現代に通じる 「読み」の可能性を 秘めている、と 言って 過言ではないだろう。

2023年9月2日土曜日

日経新聞 オピニオン欄 2023/8/29 より抜書 (国際関係論レポートネタ)

 中国の経済が 苦境に直面している。 不動産が不況に陥り、 金融リスクの 火種が くすぶり出した。  少子化で 低成長を 強いられることは、 中国も分かっていた。 だが、 これほどの 不動産不況や 若者の失業は 想定外だったはずだ。  生活を豊かにしてくれるから、 中国の人々は 共産党の支配を 受け入れてきた。 この前提が崩れたら、 共産党体制がきしんでしまう。 そんな不安が、 習近平政権の 対外行動をさらに 強硬にする恐れがある。  もっとも、 経済の苦境が 中国の行動を 融和的にする 要素がないわけではない。 外国からの 直接投資や貿易が しぼむのを 食い止めるため、 対外交流を 促そうとする心理が 中国に働く面がある。 処理水問題で 日中が 険悪になる前には、 日本に対しても そんな動きがあった。 日本からの 投資を呼び込もうと、 中国の地方政府による 経済ミッションの 来日も相次ぐ。  経済成長が鈍れば、 軍拡などに 回せる 財力の余力も 減っていく。 中国の国力増強は、 思ったよりも 早く頭打ちに なりそうだ。  しかし、 総じて言えば、 国内の「不況」が 深まれば、 中国の対外行動は さらに 強硬になっていくと みるべきだろう。  経済成長が鈍っても、 すぐに 軍拡のペースが 落ちるとは限らない。  想定よりも早く 国力増が 頭打ちになると 分かれば、 その前に 重要な国家目標を 実現したいという 心理も 習氏に働くだろう。 その典型が、 台湾統一だ。 統一の 目標時期を、 前倒ししなければならないと 考える 恐れがある。  失業増などに 伴う 中国国民の 不満の高まりも、 共産党の対外姿勢を 一層、 かたくなにしかねない。 国内で 弱腰批判を 招くわけにはいかないからだ。 重要な 国益が絡む問題で、 中国は 自国の主張を 押し通そうとすると みられる。  その場合、 いちばん 好ましくない シナリオは 習氏への 忠誠心を示すため、 中国政府・軍の 各部門が 競って 強硬策に走る筋書きだ。 福島原発の 処理水問題をめぐる 日本への対応でも、 そんな構図が 透けて見える。  右肩上がりの 「豊かさ」を 与えられなくなったとき、 共産党は 何によって 国民を束ねるのだろうか。 考えられるのが、 一層の大国主義と ナショナリズムだ。 強くて 自信過剰な中国は 困るが、 内憂に苦しみ、 冷静さを欠いた 「巨龍」への 対応は さらに難しい。

クリステヴァ 「現代思想の冒険者たち」 講談社 より 抜書

宗教が とうに 瓦解し、 また 個人間の 永続的愛も 神話的にしか 語られない現在、 自己の固有性が つくられ 更新される 愛の空間は 芸術にしか 残されていない、 というのが クリステヴァの 考えである。 『愛の歴史=物語』 の 結びの章で、 現代人は 愛を病むET (地球外異生物) に 喩えられている (「愛を病むETたち」)。 心的空間を奪われ、 したがって 自分固有の 像を失って、 ただ 愛を再び つくりだそうと のみ 願っている、 追放された者。 われわれは 皆ETなのだ、 と 彼女はいう。  ここにおいて、 <想像的父> を 核とする 彼女の 愛のテクスト理論は、 精神分析医としての 実践と 結びついてゆく。 本書のなかに登場する ジャンやマリーたちの ボーダーラインと症例、 パラノイア、 ヒステリー等は、 いずれも <想像的父> の 不在において 生じている、と されることになる。 彼らが等しく 必要としているものは、 同一化の極としての 愛する<父>である。 分析医は 彼らの <想像的父> となって、 転移=逆転移という 愛の関係において、 彼らが 自分固有の像を 築く 手助けを してやらなければならない。 (300ページ)  彼らETたちが 語ることに 成功したとき、 そのことばが、 ナルシス的言語であることは いうまでもないだろう。 つまり、 身体的欲動を 意味につなげる ことのできる 言語である。 超自我の権力が 支配する 一義的意味も、 その 反権力である 無意味をも、 ともども 無効にしてしまうような、 情動的理性の ことばである。 「虚構的意味の つかのまの展開」 を 可能とする、 そのような 言語活動へとー 文学、音楽、映画 などの 芸術的創造活動、 知的作業、 つまり 想像的なものによって 働きかけられる サンボリックな場 へとー 入ってゆくこと。 想像的なものの このような解放を 通して、 本来 想像的なものとして ある 主体は、 生きることができる。 (301ページ)  想像的ナルシスたちの 新たな 創造行為によってしか、 合理主義的現代の 愛の危機は 乗り越えられないだろうと 語る クリステヴァの考えは、 現在の日本の 状況にも 数かずの 示唆を 与えてくれるように 思われる。 想像的空間の危機は、 いまや 地球的規模の問題 だからである。 危機は、 死の欲動 (棄却) という 破壊と暴力の衝動が コード化される 経路が 与えられていない、つまり、 それが 表象され、昇華されるには、 いまある コードとは 別の コードが 必要なのに、 その通路が まだ 開かれていない、という ことにある。 日本のいま現在に 頻発している 暴力も、 その危機の現れに ほかならないだろう。 (302~303ページ)  死の欲動は、 愛の名において 服従を命じる 法としての <父> によっては 包摂されない。 クリステヴァのいう <想像的父> のような、 死を生へと 転ずることのできる 愛する <父> によって、 いいかえれば、 情動を 意味へと つなげることのできる 新たなコード化によってしか、 昇華されないだろう。 そして、 そのような コードを 虚構的な つかのまの ものとして つくり出すことが できるのは、 「もはや 宗教でも、 政党でも、 政治的参加でもなく、 あるいは、 ほとんどなく、 創造的行為、 言語活動といった 想像的な 個人的営み でしかないだろう」 (『アール・プレス』七四号) というクリステヴァの 発言は、 我われ 一人ひとりに 日常的実践を 問い返させる ものとなっている。 (303~304ページ)

メディアの「正義」と暴走 病気腎移植を例に

 承知いたしました。宇和島徳洲会病院の万波誠医師による病気腎移植(修復腎移植)を巡る報道を事例として、「メディアの『正義』の暴走」を論点とするレポートを作成します。 📰 メディアの「正義」の暴走:宇和島徳洲会病院・万波誠医師と病気腎移植を巡る報道に関する一考察 1. はじめに:...