ケインズは誤解されている? (再掲)
一般理論 ケインズのいわゆる「一般理論」は、読んでみるとわかるが、そんなに易しい本ではない。 山形浩生氏のわかりやすい訳書が講談社学術文庫から出ているから、少しでも興味があれば、ぜひ読んでみて欲しい。 ケインズが構築した理論は、一見簡単そうに見える。 だから、マクロ経済学は文系でもわかるから、ということで、時として蔑視すらされる。 そう誤解(と敢えていうが)している人こそ、ケインズの「一般理論」を読んで欲しい。 現代の日本には、時として完全に間違った理論を、敢えてわかりにくく説明することで、なにかありがたいことを言っているかのように誤解させる詐欺師が、数え切れないほど、いる。 三橋貴明が典型例だ。 そして、その詐欺師どもに騙される人も、数え切れないほど、いる。 ケインズの最大の功績は、実は超ムズい経済学を、素人でもわかるように噛み砕いたことだ。 つまり、実は超ムズいことを、超わかりやすく語ってくれているのが、ケインズなのだ。 だから、ケインズは時代遅れだという前に、まずはケインズ経済学を理解しろ。 そっから始めて、新古典派を勉強するぐらいで丁度いい。 それで、日々まともな新聞を読んでいれば、世の中で何が起きているのか、だいたいわかる。 繰り返すが、ケインズは決して時代遅れではない。 ケインズ経済学はもう過去の遺物かも知れないが、そう断定する前に、ケインズがどれほど悪戦苦闘して「一般理論」を構築し、経済学を「民主化」したのか、その足跡だけでも辿って見て欲しい。 幸い、山形浩生さんの訳は、非常にわかりやすい。本当に尊敬する。 結構ぶ厚いが、読んでいて苦になることはない。 マクロ経済学の知識がゼロでも理解できるか、といえば、それはわからないが、ケインズがいかに悪戦苦闘して、実は超ムズいことを、超わかりやすくモデル化したか、ということだけでも、最低限認識して欲しい。