タイムカプセル (再掲)

    それで、平日に塚本数学クラブに通うには、学校が終わってから、館林から特急りょうもう号に乗って、東京へと向かう訳だが、もう受験が近くなってくると、日が落ちて、暗くなってくる。その時間帯に上りの特急を利用する客はあまりいないから、快適で、どこか酒臭さとつまみの匂いが染み付いた特急りょうもう号の中から、車窓を流れる街の灯りを見つめていた。

将来への期待や不安、そして、遥か遠い未来の自分の姿に想いを馳せながら。

その「遥か遠い未来」に立っているのが、今の自分なのである。




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