菜根譚 (再掲)
光を、浴びるのではない。
光を、吐き出すのだ。
かつて烈しく燃えた情熱が、
灰となって降り積もった、その最底から。
世間の眩しさに、眼を焼かれてはいけない。
本当の光は、
拭っても拭いきれぬ「澱(おり)」の中から、
静かに、滲み出すものだから。
後悔。執着。
その逃れられない濁りこそが、
あなたを、この地上に繋ぎ止めている。
すべてを諦め、灰の中に身を横たえたとき、
どこからともなく、ほのかな光が立ち昇る。
それは、世界を照らす灯火ではない。
あなたが今日まで、
ただ「生きて、そこにいた」ことへの、
名前のない、温かな肯定。
闇を深め、澱みを愛せ。
その重く、不透明な輝きの奥底に、
誰にも汚させぬ、あなただけの優しさが灯っている。
その一隅を、研ぎ澄ます。
それが、我々の「暖簾」にほかならない。
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