2025年11月25日火曜日
青天を衝け 増補
2021年の大河ドラマは、渋沢栄一を扱っていたが、蚕を飼って桑の葉を食べさせているシーンがあったが、蚕を飼うということは、最終的に絹を作って、輸出するということだから、既に世界的な市場と繋がっていて、本を辿れば、あの時代に既に農家も貨幣経済に部分的に組み入れられていたということ。
つまり、生活するのにカネが必要になるということ。
それ以前は、綿花を作っていた。
その時代は、塩と綿の苗だけはカネで買ったけれど、それ以外はカネを使わなかった。
つまり、養蚕業が日本の原風景というイメージは、違う。
綿花を作っていた頃は、綿を作って、紡績業者に委託して織物にしてもらって、それを藍染にしていた。
桐生などが代表的だが、綿花を紡績する織機産業が日本のプロト工業化の役割を担った。
大河の描写では、渋沢家は養蚕と藍染を両方やっていた。
・・・と、以前書いたが、幕末の開国によって、海外からの安い綿花の流入によりダメージを受けた日本を救ったのが、絹糸だったんだなー。
野本京子先生の別の面接授業でうかがったが、貨幣経済が浸透しきらない頃は、絹糸(あるいは絹織物?)が、貨幣として使われることもあったそうだ。
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