そもそも、自分の研究の出発点は、慶応SFCで、香川敏幸先生の研究会で、末廣昭先生の「キャッチアップ型工業化論」(名古屋大学出版会)をパクって、パワポでプレゼンしたんだけど、その時に、経済発展とともに労働からの「疎外」が起きる、などと余計なヒネりを加えたことに始まった。
すげえ批判されたけど。
マルクス主義はもちろんのこと、経済学も何もわかっていないのに、背伸びしたから、痛い目に遭った。
その後、メンタルが耐えきれなくて、心身のバランスを崩して入院することになった。
(休学した。)
その屈辱で、最低限経済学だけは理解しないと、と思って、復学してから、経済学の授業をマジメに受講するようになった。
やはり経済学が看板の大学だから、素晴らしい経済学の教授が何人もいた。
小澤太郎先生、駒井正晶先生、岡部光明先生、白井さゆり先生、等々。
で、それは基本として、本を読み漁っているうちに、かの仲正昌樹先生が新書で良書を出し始めて、とても勉強になった。
紆余曲折を経て、放送大学に入ることになり、経済学はもちろんのこと、自分のポテンシャルを最大限に発揮できる環境に身を置くことができた。
とても贅沢なことだ。
静岡大学の森本隆子先生とも知己を得て、レポートの添削など、多大な恩恵を享受させていただいた。
そもそもの問題意識の出発点は、「経済発展に伴って、人々の考え方や、物事の捉え方、意識はどう変化するのか?」
ということを知りたかったので、近代日本文学がご専門の森本先生には、とてもお世話になった。
いずれにせよ、当初の目標は満足がいくレベルで調査してレポートに出来たと思っているので、もちろん苦しかったが、贅沢な時間だったと思う。
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