2025年3月23日日曜日

財政学@新潟大学 後日談 改訂 (再掲)

俺:先週末の2日間、 大変貴重なお話を聞かせていただき、 ありがとうございました。 大変勉強になりました。 家に帰ってから、 プライマリーバランスについて 調べたのですが、 少し疑問が生じたので、 質問させていただきます。 「財政状況を示す指標の1つで, プライマリー・バランス均衡とは, 利払費・債務償還費を 除いた 歳出が 公債金収入以外の歳入で 賄われている状態を指す。 この場合, 現世代の 受益と負担が 均衡していることになる。 プライマリー・バランス均衡の状態で, 金利と名目GDP成長率が 等しければ, 債務残高の対GDP比は 一定に保たれる。 有斐閣経済辞典第4版」 とあるのですが、 まずプライマリーバランスを実現しないことには、 いくら 名目GDP成長率が金利を上回っていても、 債務残高は、 長期的に見れば 発散してしまうのでしょうか? 私も勉強不足で、 少し曖昧な質問に なってしまい恐縮ですが、 ご回答たまわれれば幸いです。  新潟大学 根岸睦人先生より: 小林さん 新潟大学の根岸です。 先日はお疲れさまでした。 早速ですが、質問にお答えします。 >まずプライマリーバランスを実現しないことには、 いくら 名目GDP成長率が 金利を上回っていても、 債務残高は、 長期的に見れば 発散してしまうのでしょうか?  いいえ、必ずしもそうではありません。 仮に プライマリーバランス(PB)が 赤字 (利払い費の規模を超える 債務残高の増加) でも、 債務残高の増加率を 上回る GDPの成長率が実現すれば、 債務残高の対GDP比は 低下します。 PBのバランスと、 利子率と名目成長率の関係の 両面で考える必要があります。

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