石丸伸二さんとか
斎藤元彦さんて、
地方自治体の
首長だから
務まるけど、
正直
国会議員になって
果ては
総理大臣ってのは、
無理だと思う。
石丸さんとか斎藤さんが
斬新に映るのは、
地方自治体の
首長という、
意思決定プロセスの構造としては
内閣総理大臣よりも
遥かに
権限が強いから、
議会議員の’既得権’を
暴露して
モロ
対決姿勢とって、それに
キモチヨサを
覚える人たちから
拍手喝采浴びるけど、
国会議員て、
基本
選挙区で言うことと
いざ
当選して
国会で主張することって、
どうしても
違ってくる。
つまり、あんまり
カッコつけられない。
でも、
これは
国会議員という
政治アクターの宿命だから、
それを
ダブルスタンダードとか言うのは、
子ども染みてる。
つまり、
石丸さんや斎藤元彦さんみたいに
地方の
首長として
議会と対決して
カッコよく見せる手法は、
国政では
ムリ。
意思決定のプロセス自体が
そういう
構造になってない。
内閣ってのは
合議体だから、
単純に
内閣総理大臣てだけで
なんでもかんでも
キレイに
決められない。
そういう意味では、
地方公共団体の首長みたいに
カッコよく
なれない。
それが
わかんない人が、
石丸さんや斎藤元彦さんだったら
日本を変えられる、と
勘違いする。
繰り返すが、
日本の国政レベルの意思決定の
構造は、そんなに
カッコつけられるような
建て付けになってない。
言い換えれば、
内閣総理大臣というのは
そんなに
独断で決められない。
内閣はあくまで
合議体だから。
そこが
国政の難しさ。
ただし、2024年の
12月に
日経新聞の
「私の履歴書」に
寄稿してた
ジェラルド・カーティス
米コロンビア大学名誉教授
によれば、
選挙制度が
小選挙区制度になったせいで、
小泉さんや安倍さんみたいな
タイプの政治家が
首相になれば、
強い
権限を持てる、とも
書いていた。
実際、小泉元首相は
カーティス氏と
会食する際、
小選挙区制度という
選挙システムは
首相には最高だが
ヒラの議員には最悪だ、と
たびたび
口にしていたそうだ。
・・・つまり、何が言いたいかっていうと、
政治的メシアニズムは
ヤバいだけだから
やめとけ、ってこと。
国レベルの政治に
そんなに
夢を見るべきではない。
それは
歴史を勉強すれば
わかる。
・・・なんだかんだ
垣見先生の
行政法と、
山岡龍一先生の
政治学入門の
内容を
我ながら
ちゃんと
理解して
活用できてるな。
政治学入門は
単位来るか
わからないけど、
授業の内容自体は
すげえ
身になってる。
あの
三島での2日間の
面接授業は、正直
山岡先生の
愛だと思う。
もちろん、
垣見先生の
行政法も
素晴らしかったが。
政治を見る目が
身についた。
1. 序論:『それから』に映し出される明治期の近代化 本稿は、夏目漱石の小説『それから』を題材に、日本の近代化がもたらした状況と、それが個人の経験に与えた影響について考察するものである。特に、経済的豊かさが生み出す「自家特有の世界」への耽溺と、それが最終的に経済の論理に絡め取られていく過程、そしてテオドール・W・アドルノが指摘する、社会の合理化と精神世界における非合理への慰めを求める人々の傾向を、作品を通して分析する。 日本の明治時代(1868-1912年)は、長きにわたる鎖国状態を経て、1853年の黒船来航を契機に世界と対峙し、驚くべき速度で西洋の制度や文化を取り入れ、「近代国家」への道を歩んだ画期的な時代である 。この時期には、鉄道、郵便局、小学校、電気、博物館、図書館、銀行、病院、ホテルといった現代の基盤となるインフラや制度が次々と整備された 。政府は「富国強兵」や「殖産興業」といった政策を推進し、工場、兵舎、鉄道駅舎などの建設を奨励した。また、廃藩置県や憲法制定といった統治制度の変更に伴い、官庁舎や裁判所、監獄などが建設され、教育制度の導入は学校や博物館の整備を促した 。 西洋化の影響は日常生活にも深く浸透した。住宅様式においては、外国人居留地を起点に西洋館が普及し、やがて庶民の住宅にも椅子式の生活スタイルが段階的に浸透した 。食文化においても、仏教の影響で長らく禁じられていた肉食が解禁され、西洋列強との競争意識から日本人の体格向上と体力増強が期待された 。洋食は都市部の富裕層を中心に広まり、カレーライスやオムライス、ハヤシライスといった日本独自の洋食が定着した 。大正ロマン期(1912-1926年)には、西洋文化と日本独自の文化が融合し、「モガ」や「モボ」と呼ばれる若者たちが洋装に身を包み、カフェで音楽や映画を楽しむ「自由でおしゃれな空気」が醸成された 。経済面では、明治後期から軽工業が発展し、日露戦争前後には鉄鋼や船舶などの重工業が急速に発展し、日本の近代化を加速させた 。第一次世界大戦期には工業生産が飛躍的に増大し、輸出が輸入を上回る好景気を享受した 。 『それから』(1909年発表)は、夏目漱石の「前期三部作」の二作目にあたり、急速な近代化が進む日本を背景に、個人の欲望と社会規範の...
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