2025年1月12日日曜日

クリティカル・ヒット (再掲)

父親の致命傷は、糖尿病と高血圧だった。 ちょうど同世代の定年退職するおじさん達が、 糖尿病で大量にヤバいことになり始めるころ。 医療の世界も、 糖尿病ビジネスに火がつき始め、 各種の啓発本が世に出回り始めていた。 母親が、 父親に泣いて頼んで、 頼むから病院に行ってくれ、と懇願して、 東京の糖尿病専門の病院に行くことになったんだが、 父親は、 どうせ検査だけだと言って、何百万も取るんだ! とブチキレながら車を運転していたが、 その時助手席に座らされた俺は、 まだ精神病院から出てきて 半年も経っていない頃。 正直、なんでこの人は自分の息子にこんな酷い仕打ちをするんだろう?と思った。 もちろん、 その後治療費に掛かったカネは、数百万では済まなかったはずだ。 まあ、それぐらいの仕事人間じゃなかったら、 ごく身内だけで済ませるはずだった葬儀が、 あんなデカくなるわきゃねーわな。 母親が脳梗塞になってから半年も経ってなかったから、 自分は母親見守りで、 全部ねーちゃんに丸投げしたから、 話を聞いただけだけど。

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