レポートネタ
先週日曜日の都知事選では、
ネット界隈以外ではほぼ無名だった石丸伸二氏が、全体の2位の得票数を得る躍進を見せた。
これはもちろん、YouTubeを代表とするSNSのなせる業であるが、根底には、
マグマのように溜まった生活者の
怨嗟の声を受け止める既存の政党がなかったことが
起因していると思われる。
彼の
カール・シュミット流の
友/敵
理論スタイルが
多くの有権者に支持された
背景には、
消費者物価などの高止まりによる、実質賃金の目減りが
続いていることが挙げられる。
ダニ・ロドリックが提唱したトリレンマによれば、
グローバリゼーションと民主主義と国民的自己決定の3つを
同時にすべて充足することは出来ない。
日本は民主主義をある程度実現しているが、
グローバリゼーションにより、世界的に
中産階級が没落し、経済格差が広がっている。
それが既存の政党政治への
不信感に拍車をかけたと考えられる。
また、中東情勢の混乱により、スエズ運河が機能不全に陥り、
パナマ運河も、異常気象による水位低下により、
機能不全に陥っている。
言うまでもなく、地球規模の気候変動は、
特に農産物の生産価格を不安定化させている。
また、日本の国内事情としては、
人手不足や円安が、消費者物価を更に上昇させている。
こうした要因が、ますます
既存の政党政治への不信感を
増す結果となっていると考えられる。
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