中産階級の没落

エーリッヒ・フロムの 「自由からの逃走」 を 下敷きにして 考えると、 中産階級の没落は、 社会にとって非常に危険。 没落した中産階級は、 見下していた 貧困層と自分たちが 同等かそれ以下、 という現実を突きつけられると、 そのルサンチマンが 社会のスケープゴートを 見つけ出し、 迫害しようとすると ともに、 権威主義的な あたかも すべてを解決して くれるかのような 政治リーダーを 求めるようになる。 日本の現状は、 『上級国民』と 夢想されているような 人々を 槍玉にあげ、 自分たちのレベルまで 引き摺り下ろさないと 気が済まない、という 状態だ。 そういう心性に相性が いいような 政党が現れた時、 この国に 新たな野蛮が生まれるだろう。

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