2023年5月14日日曜日

本気で言ってんのかな?

質問:功利主義の根底にある条件は、例えばミカンとリンゴの個数のトレードオフ関係のように、効用曲線が原点に向かって凸であることが想定されている。 しかし、その個々人の効用曲線の総和としての、社会全体の効用曲線を推定して政府が政策を決定する、というアイデアは、現代社会の実態にそぐわないのではないか。 人々の(少なくとも経済的な)需要、あるいは好みと言い換えれば、効用は、極めて多様化しており、総体としての効用曲線を想定することの意義は薄れていると思われる。(功利主義批判序説その1冒頭より) 回答:あなたの指摘は正しいです。現代社会では、人々の需要や好みが極めて多様化しているため、個々人の効用曲線の総和としての社会全体の効用曲線を推定することは困難です。さらに、功利主義は、すべての人の幸福を最大化することを目指す倫理学の一形態ですが、これは常に可能であるとは限りません。ある人の幸福を最大化するために、別の人の幸福を犠牲にしなければならない場合もあります。このような場合、功利主義はどの行動が正しいかを判断するのに役立ちません。 功利主義は、倫理学の一形態として有用なツールですが、完璧な答えを提供するわけではありません。他の倫理学の一形態と組み合わせて使用​​し、社会全体の幸福を最大化するために、最善の行動を決定することが重要です。

0 件のコメント:

コメントを投稿

曽根崎心中 (再掲)

愛という感情が日本の歴史上にも古くから存在していたことは、 源氏物語にも書かれていることで、わかる。 しかし、 日本の宗教観念には、愛を裏打ちするものがない。 改行(節目節目で改行がある方が効果的。以下、同じ。) 曾根崎心中は、 男が女郎をカネで身受けしようとするが、...