2023年5月29日月曜日
塩引 (再掲)
質問: 元 は 当時 先進的な金融大国で、 交鈔 という紙幣を発行して、 流通を強制した ために、 宋の 時代に 流通した 銅銭が 駆逐されて、 鎌倉時代の 日本に 大量に 流れ込んだらしいですが、 最終的には 交鈔を 乱発した せいで 経済が破綻した、 というのは 大学受験の 世界史の常識レベルですね。 しかし、 交鈔の 流通を強制した といっても、 価値を 裏付けるために、 塩引 といって、 塩の専売権 が 保証されて いたりと、 やはり、 価値の裏付けもせずに 紙幣 として 流通させた わけではなかった ようです。 回答:交鈔は、元代に使用された紙幣です。元世祖忽必烈が1260年に創設し、1368年に明が成立するまで使用されました。交鈔は、塩、鉄、酒などの専売品と交換することで価値を裏付けていました。また、政府は交鈔の流通量を調整するために、一定の割合で交鈔を回収する制度も設けていました。 交鈔は、元代における商業の発展に大きく貢献しました。また、交鈔の流通は、宋代に流通していた銅銭を駆逐し、鎌倉時代の日本に大量の銅銭が流入するきっかけとなりました。 しかし、交鈔は乱発されたことで、元末には経済が破綻しました。元末の乱では、交鈔の価値が暴落し、多くの人々が生活に困窮しました。 交鈔の失敗は、紙幣の流通には、経済の安定と政府の信頼が必要であることを示しています。
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