いま
寝起きで
郵便局に行って来たんだけど、
さっき起きて、
母親がぶつぶつ言ってるから、
電話で誰かと喋ってるのかと思って、
話しかけたら、
確定申告で急ぎレターパックが必要らしい。
レターノート?と聞くと、
レターパック!て言い返されて、
要するに、
今すぐ郵便局行って買ってこいってことらしい。
さすがにムカついたけど、
どうせ本人は行けないんだから、
行って買って来たよ。
この期に及んで
そういう頼みかた
しか
出来ないんだから、
これはもう治らないね。
ホントに人間てのはアテにならない。
母親が
ああいう
ものの
頼み方を
するっていうのは、
自分が100%
善人だ、っていう
発想があるんだろうね。
母方の祖父、
つまり
母親の
お父さんが、
終戦後
キリスト教に改宗
したらしいけど、
母親は
変な
カタチで
受容したみたいで、
メンタリティーが
オカシなところがあるからね。
それと、
自分は
都立日比谷だ、
ていう
深層レベルの
エリート意識が
こんがらがって、
ちょっと
歪んだ
人格になってる。
決して
悪い人じゃないけど。
心の底では
エリート意識を
抱えてるのに、
似非キリスト教的
奴隷根性が
染み付いてる。
自分も
若い頃
何回か
教会に連れて行かれたけど、
それで
感化された
ってことは
なかったね。
言ったでしょ?
小林家は
すげえ
難しい
家族なのよ。
そんな簡単に
精神病んだりしないから。
医療・福祉系の従事者に
言いたいが、
ちょっと知恵をつけた
やつほど、
当事者を責めるよね。
え、俺が
ビョーキなのって、
ぜんぶ俺のせいなの?!
マジでいじめだよ。
ビョーインに入れられて、
医者から
人を人とも思わない
ような
目つきで
見下した態度を
取られた
ときは、
ほんとに
やるせなかったね。
屈辱なんてもんじゃないよ。
もう十分
頑張ったでしょ?!
もう
俺を責めないでくれ!
1. 序論:『それから』に映し出される明治期の近代化 本稿は、夏目漱石の小説『それから』を題材に、日本の近代化がもたらした状況と、それが個人の経験に与えた影響について考察するものである。特に、経済的豊かさが生み出す「自家特有の世界」への耽溺と、それが最終的に経済の論理に絡め取られていく過程、そしてテオドール・W・アドルノが指摘する、社会の合理化と精神世界における非合理への慰めを求める人々の傾向を、作品を通して分析する。 日本の明治時代(1868-1912年)は、長きにわたる鎖国状態を経て、1853年の黒船来航を契機に世界と対峙し、驚くべき速度で西洋の制度や文化を取り入れ、「近代国家」への道を歩んだ画期的な時代である 。この時期には、鉄道、郵便局、小学校、電気、博物館、図書館、銀行、病院、ホテルといった現代の基盤となるインフラや制度が次々と整備された 。政府は「富国強兵」や「殖産興業」といった政策を推進し、工場、兵舎、鉄道駅舎などの建設を奨励した。また、廃藩置県や憲法制定といった統治制度の変更に伴い、官庁舎や裁判所、監獄などが建設され、教育制度の導入は学校や博物館の整備を促した 。 西洋化の影響は日常生活にも深く浸透した。住宅様式においては、外国人居留地を起点に西洋館が普及し、やがて庶民の住宅にも椅子式の生活スタイルが段階的に浸透した 。食文化においても、仏教の影響で長らく禁じられていた肉食が解禁され、西洋列強との競争意識から日本人の体格向上と体力増強が期待された 。洋食は都市部の富裕層を中心に広まり、カレーライスやオムライス、ハヤシライスといった日本独自の洋食が定着した 。大正ロマン期(1912-1926年)には、西洋文化と日本独自の文化が融合し、「モガ」や「モボ」と呼ばれる若者たちが洋装に身を包み、カフェで音楽や映画を楽しむ「自由でおしゃれな空気」が醸成された 。経済面では、明治後期から軽工業が発展し、日露戦争前後には鉄鋼や船舶などの重工業が急速に発展し、日本の近代化を加速させた 。第一次世界大戦期には工業生産が飛躍的に増大し、輸出が輸入を上回る好景気を享受した 。 『それから』(1909年発表)は、夏目漱石の「前期三部作」の二作目にあたり、急速な近代化が進む日本を背景に、個人の欲望と社会規範の...
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