2023年2月21日火曜日

成田氏の発想のヤバさ

成田氏の 高齢者は 集団自決しろ 発言ですが、 これ、 ナチズムの ホロコーストと 一緒ですね。 ナチスは 最初から ユダヤ人を 大量虐殺しようと していたわけでは なくて、 領土が拡大するにつれ、 自然と 増大する 拘束された ユダヤ人を どう 扱うか、 という問題に 直面したとき、 そうだ、 殺しちゃおう! っていう 発想に至ったわけです。 その 官僚的発想がヤバい わけです。 現代の日本が それと 似たようなことを システムとして 出来るとは 思いませんが、 選挙権年齢も 引き下げられたことだし、 シルバー民主主義などと 言われますが、 若年層が もっと 政治を我が事として 捉え、 自分たちの 利益を 代弁してくれる 候補者を 民主主義という 枠のなかで 選べばいいのです。 高齢者に 集団自決を迫る などという 国際社会に 恥をさらす くらいなら、 日本はこのまま 財政破綻したほうが まだ マシです。 そもそも、 同じ日本国民という 枠内で、 特定の階層の人を 殲滅しようなどというのは、 国家としての 役割を放棄しています。 トマス・ホッブズの 想定した 「自然状態」では、 お互いがお互いを 殺し合うわけですが、 そこでは、 殺し合うもの同士の 戦闘能力は どうせ 大した個人差が ない、と 考えられています。 その意味で、 個々人は ”平等” なのです。 だから、 想定の中の話ではあれ、 そういう 極限状態における 解決法として、 リヴァイアサンに 生存権以外の 一切の 権利を 預けてしまおう、 というのが ホッブズの出した 答えなわけです。 逆に言えば、 そのような 過酷な状況であっても、 生存権だけは 守られなければならないのです。 それを 国家として 否定する、 などということは、 社会契約論的に考えて、 およそ 国家の存在意義を 否定するものです。 ホッブズ流の 社会契約論に立てば、 死刑判決を 受けた 囚人は、 あらゆる手段を 使って 抵抗・逃走を 試みることが 許されるのです。 なぜなら、 生存権だけは 否定されないからです。 その 生存権すら 否定するような 社会は、 必然的に 「自然状態」に 逆戻りするでしょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿

妄想卒論その7 (再掲)

「ウォール街を占拠せよ」 を 合言葉に 米国で 反格差のデモが広がったのは 2011年。 怒りが新興国に伝播し、 米国では 富の集中がさらに進んだ。 米国の 所得10%の人々が得た 所得は 21年に全体の46%に達した。 40年で11ポイント高まり、 ...