2022年7月1日金曜日
テカガミスト
気付いたら法律よりも経済学のほうが詳しくなってたけど、大学受験のときに、経済学部志望では決してなかったな。
まだインターネットとか普及してなかった時代だから、テレビで見るだけだったけど、
経済学者、あるいはその当時の流行りの言葉で言えば、エコノミスト
と呼ばれる人たちの、いかにもテキトーなノリが、不愉快だったのは記憶にある。
今でも、ネットで活躍してる自称経済評論家なんて、デタラメなのがいくらでもいるし。
英語がいくら出来ても、数学が絶望的にできないと、
センターで足切りされるから国立大学受けられなくて、
自動的に私立文系になるんだけど、
さらに、小論文が書けないと、自動的に慶応は無理だし、
私大文系といえども、看板学部は社会がクイズに近いので、数学で受けたほうが圧倒的に有利だから、
自動的に早稲田の社会科学部とか明青立法中に限られてくる。
結局ギリギリ、というか、ほとんど試験当日に小論文書けるようになったから、
SFC受かったわけだけど。
数学できない文系で、英語と社会はマストだけど、
2浪もして小論文書けないって、さみしいよね。
一応慶応ってことで、体面は保ったかたちにはなったけど、ほんとにギリギリだった。
病気になった直後とかは、自分は無理して慶応なんていう身分不相応のところに入ったのが間違いだった、
と、しばらくコンプレックスの塊だった。
なんで小論文が書けなかったかというと、二十歳になるまで本なんて馬鹿にして読まなかったんだけど、
本も読まないで小論文なんか書けるはずがない、ということに気づかなかった。
駿台の小論文の講座で、お題を出されて、書いては消し書いては消しをしているところを見て、
講師が、言葉が揺れてるね、
と言ったのが、本を読もうとするきっかけになった気がする。
とりあえず山崎正和の「不機嫌の時代」を読んで、
受験の前にトーマス・マンの「魔の山」を読んだ記憶がある。
どちらも、自分が言葉に出来ないモヤモヤした部分を突いていた、と言えば大げさなんだけど、
心に刺さるものがあった。
そもそも数学が出来ないのが問題なんだが、
2年も浪人して、自分で勉強してセンター試験レベルの問題も解けるようにならない時点で、
数学に向いてなかったんだと思う。
武蔵の教育がどうとかじゃなくて。
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