2022年3月28日月曜日

ファミリーヒストリー

前川清の先祖が、長崎の隠れキリシタンで、前川清自身、ホーリーネームを持ってるそうなんだが、前川清の母親が、晩年、大阪に住んでいて、息子に、何かというとカネをくれ、と言っていたそうだ。理由は、貧しい家庭に惜しげもなく施しをしてしまうからだそうで、母親の葬儀には、大勢の人が集まったとか。で、ふと思ったんだけど、基本的に近代以前の宗教ってのは、カネがあれば施してやれ、というのがスタンダード。仏教もそうだし、イスラム教もそう。ところが、蓄財を正当化したのがプロテスタントってのは有名だし、所有権をたぶん最初に正当化したのは、ジョン・ロック。で、所有権を否定したのが、ルソー。所有権を強制的に否定すると、共産主義国になっちゃうんだけど、現代の民主主義国家ならば、当然に法律上の権利として認められている私有財産権も、実は人類の歴史の上では、つい最近認められたものと言えるかも知れない。

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曽根崎心中 (再掲)

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