2023年12月21日木曜日
洛陽社
俺が高校生の頃、
池袋はもちろんのこと、
どんなとこであれ、
本屋と見れば
必ず
立ち寄っていた。
どんな
寂れた街の
小さな
本屋でも。
今は
アマゾンがあるから
そんなことはしなくなったが。
やっぱ本屋行って
書棚をくまなく探すっていう
経験があると、
本に対する嗅覚みたいなものが
身につく気がする。
ああ、世の中には
こんな
本があるのか、と。
で、なんで
俺が
本屋めぐりをしていたか、というと、
都会の進学校に通ってるから
学校で何か
特別なことを教えてもらって、
それで
難関大学に合格してるんだ、と
思われたら
癪だから。
なるべく
学校の授業関係なく、
本屋で売ってる参考書だったら
日本全国
同じ土俵に立ってるだろ?
と
考えていた。
もちろん
本だってタダじゃないから
そこからして
資力の違いは出てきてしまうんだが。
で、俺が
本屋めぐりをして
たどり着いたのが、
洛陽社の参考書だった。
これを使ったおかげで
慶応受かったと言っても
過言ではない。
もちろん、英語は
大野和基先生に
マンツーマンで教わっていたのだが、
最後
英語力で突き抜けられたのは、
洛陽社の参考書のおかげ。
おそらく
洛陽社自体がもう
存在していないようだが、
アマゾンで手に入るから、
英語の参考書を一式揃えた。
文章も古臭いし、こんな表現
いまどき使わねーよ、ていう
のも
多々あるんだけど、
やっぱり
他の市販の参考書とは
明らかに
天と地ほどの一線を画している。
多田幸蔵
東大名誉教授が
手掛けた
シリーズは、いま読み返しても、
英文が活きている。
それこそ
ビチビチ飛び跳ねている。
英語を勉強するなら、こういう
英文を読まなきゃいけない。
他の市販の英語の参考書は、
文章が
死んでいる。
それどころか、桐原書店のような
メジャーな
出版社ですら、
平気で文法的に間違っていたりする。
以前、
東京農大二高の生徒の家庭教師を
やったことがあるが、
学校で使っている教材までもが、
文法的に間違っていた。
しかも、よりによって
下線が引かれていて
ここを訳しなさい、という課題が出ているのに、
文法的に間違っていて、
訳しようがない、といった有り様。
こんなことでは、
英語が出来るようになるはずがない。
本当の英語の面白さなど、
一生わからないままで
終わってしまう。
俺がもし
敢えて
このご時世に
英語を教えたい、それに対して
需要があるなら、
洛陽社の参考書を使う。
どんなに
時代遅れでも、その
輝きは
色褪せない。
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