2023年11月14日火曜日

ドイツ近現代史2

第一次大戦を契機に アメリカが 債務国から 世界最大の 債権国になった、 というのは 有名な話だが、 これが 意味するのは、 イギリス、フランスが 戦争のために 国債を大量発行したために、 アメリカから資金を借りた、 ということらしい。 従って、借りたカネを返す 原資が必要ということになり、 ドイツに莫大な 賠償金を科す、という ことになる。 それが、結局は ドイツを再び 戦争への道へと駆り立てる 格好になった。 あの有名なケインズは、ドイツに こんな過大な 賠償金を科すのは 無謀だ、と批判したそうだ。 振り返って 現代の状況を見ると、 ニクソンショックで 金ドル兌換性が停止され、 金という制約抜きに ドルが発行されるようになったが、 制約なしに ドルを発行できるようになった ツケが回ったのが、 リーマンショックらしい。 これは 松原隆一郎先生が仰ってた。 日本も 完全にモラルハザードの状況だが、 円は ドルほどの 基軸通貨でないことは 明白だが、 結局、モラルハザードの結果 カタストロフィが起こってみないと、 一体どこまで 円を発行すれば 破綻するか、というのは、 破綻してみないとわからない。 一種のチキンゲームの様相を呈しているが、 日本も立派に 民主主義国家なので、 最終的に 日本人ひとりひとりが 無限に円を発行することの 危険性を認識しないと、 カタストロフィを防ぐことはできないのだが、 どうせ そんなことは望むべくもないのだから、 いつかは 日本の財政は破綻するしかないのだ。 国家財政が破綻する、というのは 歴史上 珍しい現象ではないので、 それほど 悲観するほどのことでもないかも知れないが、 それなりに悲惨なことにはなるだろう。 ズルズルと国力が 低下するぐらいなら、 ショック療法ではあるが、 むしろ さっさと 潰したほうが、 かえって手っ取り早いとさえ 言えるかも知れない。

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