2023年10月5日木曜日

テクスト論 (再掲)

クリステヴァが書いていたことを 自分なりに 解釈すると、 テクストというのは、 その 時代の制約を 受けている。 つまり、 社会・経済・文化 等々 諸々の 要素から、 決して自由ではない。 しかし、 同時に 「読まれること」 によって 新たな解釈の <可能性> に つねに開かれている。 みたいなことを書いていた。 テクストから、 当時の時代精神のみならず、 作者のアイデンティティー、 さらにそれを超えて 複数の <意味> (あるいは前=意味) の 可能性に開かれている。 従って、 漱石のテクストに 『疎外』 を 読み込むことも、 あながち 無理筋ではないのではないか? むしろ、 本当に 優れた 文学作品であればこそ、 現代に通じる 「読み」の可能性を 秘めている、と 言って 過言ではないだろう。  https://www.youtube.com/watch?v=t1RTgznup5c

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曽根崎心中 (再掲)

愛という感情が日本の歴史上にも古くから存在していたことは、 源氏物語にも書かれていることで、わかる。 しかし、 日本の宗教観念には、愛を裏打ちするものがない。 改行(節目節目で改行がある方が効果的。以下、同じ。) 曾根崎心中は、 男が女郎をカネで身受けしようとするが、...