2023年8月12日土曜日
ルカーチ メモその26
階級意識ということで
念頭に置かれているのは、
決して
心理学的ないし
大衆心理学的原理
ではない。
つまり、一定の
階級に所属する者が
一定の
歴史的状態において
実際に
考えたり
感じたりした
ものではない。
階級意識が
意味するのは
逆で、
ある階級に
所属する者が、
もしも自らの階級の状態、
そこから
生ずる利害を、
直接の行動および
全社会の構造という点に
関連づけて
完璧に
把握する
能力をもっている
ならば
持つであろうような、
思考、感情のことである。
資本が事物として
存在するわけではなく、
ひとつの
「社会的生産関係」
であるのと
等しく、
階級意識は
心理学的存在ではない。
それは
生産過程の
一定の状態に
帰属する合理的に
ふさわしい反応である。
301~302ページ
登録:
コメントの投稿 (Atom)
繊維産業と貨幣経済化の深化
日本経済の構造転換期における繊維産業の役割:綿花経済から生糸(絹)経済への移行と農村の貨幣経済化 序章:日本の構造転換期における繊維産業の二元的役割 1.1. 構造転換の背景:開国ショックと産業選択の必要性 江戸時代末期から明治時代にかけての日本経済は、安政6年(1859年)...
-
日本の家計国際投資、財政、経常収支の相互関係に関する深掘り分析 I. はじめに:日本のマクロ経済構造における家計国際投資、財政、経常収支の相互関係 本レポートの目的と分析の視点 本レポートは、日本の家計による国際投資の動向が、国の財政の持続可能性および経常収支に与える影響について...
-
日経新聞の 終面に、 「蛇でつながる世界」 と 題して、 古今東西の 蛇にまつわる 美術品を 通して、 その寓意を探る、 という 連載をやっていて、 頭の中で 放送大学の 「原典で読む日本の思想」 (賴住光子) の中の記紀神話と、 「精神分析とユ...
0 件のコメント:
コメントを投稿