2023年8月12日土曜日
ルカーチ メモその27
ヘーゲルにあっては、
死を恐れず戦った
勝利者である
<主人>
は
自立した存在であり、
死を恐れて敗れた
<奴隷>
の労働を享受している
かのようである。
しかし
実のところは、
奴隷の労働に
依存してしか
主人はありえない。
それに対して奴隷は、
労働を通して
自己対象化を
行ない、
労働の生産物によって
自己実現を果たす。
そして
つねに
さらされる
死の恐怖によって、
自己の生命への
執着から
抜け出てゆく。
このようにして、
主人が自由と
自立性を
失い、
奴隷がそれを
獲得してゆく、
という
逆転が起こる。
この
<弁証法>
の
奴隷の立場に、
ルカーチは
プロレタリアートを
置くのだが、
その際に
<物象化>概念
が
重要になるのだった。
305ページ
登録:
コメントの投稿 (Atom)
曽根崎心中 (再掲)
愛という感情が日本の歴史上にも古くから存在していたことは、 源氏物語にも書かれていることで、わかる。 しかし、 日本の宗教観念には、愛を裏打ちするものがない。 改行(節目節目で改行がある方が効果的。以下、同じ。) 曾根崎心中は、 男が女郎をカネで身受けしようとするが、...
-
2021年の大河ドラマは、渋沢栄一を扱っていたが、蚕を飼って桑の葉を食べさせているシーンがあったが、蚕を飼うということは、最終的に絹を作って、輸出するということだから、既に世界的な市場と繋がっていて、本を辿れば、あの時代に既に農家も貨幣経済に部分的に組み入れられていたということ。...
-
もし、日銀が目的としている2%の物価上昇が実現した場合、国債の発行金利が2%以上になるか、利回りが最低でも2%以上になるまで市場価格が下がります。なぜなら、実質金利 (名目利子率-期待インフレ率) がマイナスの (つまり保有していると損をする) 金融商品を買う投資家はいな...
0 件のコメント:
コメントを投稿