2023年8月31日木曜日

クリステヴァ 「現代思想の冒険者たち」シリーズ 講談社 より (再掲)

買ったはいいが とっかかりが 掴めず しばらく 放置していたが、 ちょっと 意識して 読み始めてみると、 かなり 面白そうな 気配がする。 なかなか 難解だが、 筋が読めてくると、 ぐいぐい 読ませられる。 ・・・書いてあることが わからなくはないが 抽象的すぎて 腑に落ちない。 ・・・3日目くらいで ようやく 何が言いたいのか 仄めいて来た。 クリステヴァが 核になってくれた おかげで、 とりあえず 2学期の 勉強計画の 方向性が 見えてきた。 ムダに 面接授業いかなくても 有意義な 生活が 送れそうだ。 良かった。   クリステヴァは、 プロセという単語がもつ これら第一義的な意味に 着目する。 意味生成過程とは、 意味にかかわる<法> を めぐる訴訟、 というニュアンスを 必然的におびることを 計算して もちいられた表現なのだ。 法とは、 いうまでもなく、 サンボリックの秩序の 拘束性・強制性を 意味している。 サンボリックの法が 要請する 論理的秩序へと 意味生成がおこなわれる 争いと矛盾の過程、 このような 比喩的色合いを おびることによって、 意味生成過程の矛盾し、 葛藤している ダイナミックな性格が、 浮き彫りにされる。 この葛藤が <対話=双数論理> の別名に ほかならないことは、 理解されよう。 そこで係争を演じ、 対話を交わしているのは、 意味と意味ならざる 前意味・非意味、 定立と快楽、 ル・サンボリックとル・セミオティックである。 それと同様に 意味生成過程にある 主体もまた、 意味の法をめぐる 訴訟の場にいる姿を あらわす。 139~140頁    SFCの研究会で プレゼンした時、 労働からの疎外だの なんだの言ったもんだから、 集中砲火浴びて、 防戦一方の果てに、 「人間は意味だけでは 生きられない」と、 なぜか口走ってしまって、 もう完全に オカシな人になっちゃって、 自分でも あれは回収できないな、 と闇歴史化していたが、 こんなところで クリステヴァが 回収してくれたよ。 あん時 攻めた おかげで こんな実りが得られるとは。 ENDLESS RAINが 脳内で流れてるわ。 ・・・ようやくabjectまで 到達。 とりあえず ここまでは読めた。 ・・・クリステヴァすっげーな!!! まだ こんな大物がいたのか。 さすがに 概説書出るだけのことはあるな。 こういう本が お手頃な価格で、 日本人の手で 日本語で出版されてるって ことが、 この国はまだ 死んでいないって 証拠だな。 少なくとも 先人の 知的営為の遺産ではある。   https://www.youtube.com/watch?v=QhOFg_3RV5Q

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曽根崎心中 (再掲)

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