2023年6月23日金曜日

イギリスの政治

ヘンリー8世が 離婚したいがために ローマ・カトリックから 独立して エリザベス女王の時に 英国教会が 成立したのが 絶対王政の始まり、 なんて 世界史では 習うけど、 もちろん ローマ・カトリックからすれば グレート・ブリテン島が僻地ってのも あるだろうけど、 ローマ・カトリックの権威から 自由になれたら、そら 王様は 好き放題やろうとするのは 当然だよね。 権力を抑制するものがないんだから。 そこで トマス・ホッブズや ジョン・ロックみたいに 社会契約説を確立させる 偉人が 生まれたのが 凄いことなんだけど、 血みどろの闘争の果てに、 最後は 議会制民主主義を 確立させたのが イギリス人の偉いところ。 今から見れば イギリスの議会制民主主義が グローバル・スタンダードだと みんな 知ってるけど、 当時のイギリス人だって、 かなり 暗中模索状態だったと 思うよ。 それでも成功したのは、 イギリス経験主義の なせる業だと 思う。 一番 典型的な 絶対王政とみなされている フランスにしても、 本当に ”絶対”だったのかというと、 実は ヨーロッパ社会の中核を 担う 都市の権限を ある程度 掌握していたという 程度で、 そんなに言うほど ”絶対的”な 権力を保持していたという わけでも なかったみたいだけどね。 それでも 革命が起きて 最終的に 共和制になった わけだけど。 共和制ってのは 怖い政体で、 王様っていう 権威がないと、 それこそ 革命の時の フランスみたいに 「理性」が絶対みたいになっちゃうし、 アジアで 人民共和国なんて言ったら、 結局 地獄のような 独裁制になるしね。 たとえ 象徴でしかない としても、 王様みたいな 権威が存在しない 政体ってのは、 恐ろしく 不安定なものだ。 そう考えると、 天皇制があやうくなる、 というのは、 実は 日本にとって メチャクチャ危険な ことなのかも知れない。 皇室アルバムとか 見てる 母親みてると そう思うわ。

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