質問:少子高齢化が進めば、 老人の支出が減るのは当たり前だし、 働く世代だって、将来の社会保障が不安だったら、 消費を控えるのは当然だろう。 それは小手先のナントカノミクスでどうこうなるものではない。 政府はNISAを恒久化するなどで、なんとかマネーを投資に持っていこうと必死なようだが。 デフレマインドで唯一いいこと?があるとすれば、 家計が現預金を貯め込むことで、 結果的に日本国債を買い支える構図が維持されていることだろう。 尤も、その結果、政府に対する財政出動を要請する声が強まり、 財政の規律が緩むことは目に見えているが。 目下、日本でもインフレ率(CPIかどうかまでは知らない)が3%に達しているそうだが、 フィッシャー効果の想定する合理的な消費者像からすれば、 物価が上昇すれば、その見返りに名目金利が上がるはずで、 日本では日銀により名目金利が抑え込まれている以上、 その埋め合わせを、株なり海外資産への投資なりで行うはずだが、 日本の家計はそこまで合理的ではなく、 現預金を貯め込む、という方向に進んだようだ。 それはそれでいいだろう。 緩慢な死を迎えるだけだ。(無聊を託つ より) 回答(google bardより):少子高齢化が進むと、労働力人口が減少し、経済成長が鈍化する可能性があります。また、社会保障費の負担も増加し、将来の社会保障が不安になる人も増える可能性があります。このような状況では、人々は将来への不安から消費を控え、貯蓄を増やす傾向にあります。これは、デフレマインドにつながり、経済の悪循環に陥る可能性があります。 政府は、NISAを恒久化したり、減税を実施したりすることで、消費を喚起しようとしています。しかし、デフレマインドが根強いと、これらの施策の効果は限定的となる可能性があります。 日本でも、インフレ率が3%に達しているというニュースがありました。これは、世界的な原油価格の高騰や、円安の影響によるものです。しかし、フィッシャー効果が想定する合理的な消費者であれば、物価が上昇すれば、その見返りに名目金利が上昇するはずです。しかし、日本の家計はそこまで合理的ではなく、現預金を貯め込む方向に進んでいるようです。 これは、日本の家計が、将来の経済成長に不安を感じているためと考えられます。また、日本では、住宅ローンの金利が低く、借金の返済が楽になっていることも、現預金の貯蓄を増やす要因となっています。 デフレマインドが解消されなければ、日本の経済は緩慢な成長を続けるか、マイナス成長に陥る可能性もあります。また、デフレマインドが深刻化すると、デフレスパイラルに陥り、経済が崩壊する可能性もあります。 政府は、デフレマインドを解消し、経済を成長軌道に乗せるためには、金融政策だけでなく、財政政策や構造改革を積極的に行う必要があると考えられます。
1. 序論:『それから』に映し出される明治期の近代化 本稿は、夏目漱石の小説『それから』を題材に、日本の近代化がもたらした状況と、それが個人の経験に与えた影響について考察するものである。特に、経済的豊かさが生み出す「自家特有の世界」への耽溺と、それが最終的に経済の論理に絡め取られていく過程、そしてテオドール・W・アドルノが指摘する、社会の合理化と精神世界における非合理への慰めを求める人々の傾向を、作品を通して分析する。 日本の明治時代(1868-1912年)は、長きにわたる鎖国状態を経て、1853年の黒船来航を契機に世界と対峙し、驚くべき速度で西洋の制度や文化を取り入れ、「近代国家」への道を歩んだ画期的な時代である 。この時期には、鉄道、郵便局、小学校、電気、博物館、図書館、銀行、病院、ホテルといった現代の基盤となるインフラや制度が次々と整備された 。政府は「富国強兵」や「殖産興業」といった政策を推進し、工場、兵舎、鉄道駅舎などの建設を奨励した。また、廃藩置県や憲法制定といった統治制度の変更に伴い、官庁舎や裁判所、監獄などが建設され、教育制度の導入は学校や博物館の整備を促した 。 西洋化の影響は日常生活にも深く浸透した。住宅様式においては、外国人居留地を起点に西洋館が普及し、やがて庶民の住宅にも椅子式の生活スタイルが段階的に浸透した 。食文化においても、仏教の影響で長らく禁じられていた肉食が解禁され、西洋列強との競争意識から日本人の体格向上と体力増強が期待された 。洋食は都市部の富裕層を中心に広まり、カレーライスやオムライス、ハヤシライスといった日本独自の洋食が定着した 。大正ロマン期(1912-1926年)には、西洋文化と日本独自の文化が融合し、「モガ」や「モボ」と呼ばれる若者たちが洋装に身を包み、カフェで音楽や映画を楽しむ「自由でおしゃれな空気」が醸成された 。経済面では、明治後期から軽工業が発展し、日露戦争前後には鉄鋼や船舶などの重工業が急速に発展し、日本の近代化を加速させた 。第一次世界大戦期には工業生産が飛躍的に増大し、輸出が輸入を上回る好景気を享受した 。 『それから』(1909年発表)は、夏目漱石の「前期三部作」の二作目にあたり、急速な近代化が進む日本を背景に、個人の欲望と社会規範の...
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