2023年6月11日日曜日
宿命
「アドルノ」岩波現代文庫の巻頭だったと思うが、「己自身を理解していない思想だけが、本物である。」て書いてあるんだよね。キザな言葉だと思うんだけど、いま痛感するのは、これは勉強にハマった人間の宿命のような気がする。それを俺が代弁するのは不遜なんだけど、俺こんなに勉強したぜ♪とか、自分の学識に酔っている、というのは一種のナルシシズムで、自分で自分の姿を見ている、ということになる。これが、精神病持ちの俺には堪えられないほどの苦痛。自分で自分を見ている、ということ自体が、苦痛。生きてる以上は、振り向かずに歩き続ける以外の選択肢は存在しない。これが俺の宿命なのかも知れない。あー、でも理性ってそういうもんなんかな。アドルノの思想からすればそうなるよね。理性に目覚めちゃったら、原始のまどろみにはもう戻れない。ファウストで、メフィストフェレスですら近寄れない領域があって、記憶では「母たちの国」とか書いてあるんだよね。少なくともドイツ語圏の理性の捉え方ってのは、そういうもんなんなのかも知れない。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
妄想卒論その7 (再掲)
「ウォール街を占拠せよ」 を 合言葉に 米国で 反格差のデモが広がったのは 2011年。 怒りが新興国に伝播し、 米国では 富の集中がさらに進んだ。 米国の 所得10%の人々が得た 所得は 21年に全体の46%に達した。 40年で11ポイント高まり、 ...
-
2021年の大河ドラマは、渋沢栄一を扱っていたが、蚕を飼って桑の葉を食べさせているシーンがあったが、蚕を飼うということは、最終的に絹を作って、輸出するということだから、既に世界的な市場と繋がっていて、本を辿れば、あの時代に既に農家も貨幣経済に部分的に組み入れられていたということ。...
-
もし、日銀が目的としている2%の物価上昇が実現した場合、国債の発行金利が2%以上になるか、利回りが最低でも2%以上になるまで市場価格が下がります。なぜなら、実質金利 (名目利子率-期待インフレ率) がマイナスの (つまり保有していると損をする) 金融商品を買う投資家はいな...
0 件のコメント:
コメントを投稿