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スタバではグランデを買え! 吉本佳生 ダイヤモンド社

タイトルからすると、 煽り要素 強めの 中身のない ビジネス本に 見えてしまいますが、 ちゃんとした 応用ミクロ経済学の 内容ですね。 経済学わかんねー と 思ってる人でも 無理なく 読めます。 吉本さんは、 自分も 20年くらい前に 読みました。 為替ってなんスか? 円高とか 円安って何? っていう レベルのときに、 この著者の本で 勉強したのが、 経済学の学習の 第一歩だったと 言って 過言はないです。 良心的な 経済学者です。 ・・・とても 刺激的ですね。 自分は これまで ミクロ経済学的に 世の中を 見る、 ということが 全く 出来ていなかったことに 気付かされる。 ・・・驚いた。 ほんとに 実践的な ミクロ経済学の本ですね。 大学で ミクロ経済学を 勉強した人なら わかると 思いますが、 ミクロ経済学は、 正直 なんの役に立つのか わからない、 という イメージがあると 思います。 でも、 (応用)ミクロ経済学の 世界は 現実の事象を うまく 説明できる 多様な発想を 内包しているようです。 この 本は、 特段 経済学の知識が なくても 理解できるので、 おすすめです。 ただ、 本の タイトルが、 ちょっと 誤解を招くような 印象を受けます。 れっきとした ミクロ経済学の本なのに、 中身のない ビジネス書みたいに 思われてしまいそうです。 もったいない。 ・・・難しい数式などは 一切出てこないですが、 それでも いかんせん その方面のセンスが からっきし無い 小生には、 著者が 言ってることが、 直感的に理解できない。 これはもう 数理的センスの問題だね。 ただ、 経済社会にとって 効率性は 大事だよね、というのは 伝わってきた。 フワッとした 情念で 経済を語りがちな 小生には、 いい 刺激になったのは 間違いない。 (以下引用) 何でもかんでも 政府に 期待して 安易に 要求する市民は、 程度の差ことあれ、 政治家と癒着して 不当な利益を 得る 企業と さほど 変わらない問題を 引き起こしている、と 自覚すべき でしょう。 ・・・疲れて 爆睡して、 起きたら、 この本の あくまで 部分的にですけど、 書いてあることが 身についた感じがします。 ミクロ経済学の 視点から 世の中を見る、 ということも 大事ですね。 今までとは また 違った視点で 世の中が 見えてくる。

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夏目漱石とアドルノ:「それから」を題材に (再掲)

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