2023年4月22日土曜日
「ローマ帝国衰亡史」 上巻 エドワード・ギボン
歴史的名著と
名高い
ギボンの
「ローマ帝国衰亡史」を
キンドルで
読んでます。
グローバル化時代の
今だからこそ、
なお一層
読む価値がある。
現代の
国際政治を
理解する
うえでも
役に立ちそう。
版元はPHPだけど、
なかなかの
名訳。
そもそもの
ギボンによる
「ローマ帝国衰亡史」が
文学的にも
大変
評価が高いらしい。
・・・古代の
大ローマ帝国の
時代ですら、
人の世とは
これほど
儚いものか。
むしろ、
人生とは
このようなものだ、
と
思ってしまえば、
今の
日本に生まれたこと
そのものが
奇跡的な
幸運とも
いうべきだろう。
たとえ
その前途が
暗澹たるもので
あったとしても。
人の世の儚さ
とは
よく言ったもんだけど、
ぶっちゃけ
それを
受け容れちゃったら、
精神的に
楽だよね。
下手に
予算制約がないと、
果てしない
競争に
駆り立てられて、
物質的には
豊かなのに、
心は
カラカラに
渇いてるって、
よくあるよね。
自分も例外ではないし、
今の
中年やあるいは
若者ならば、
そういう
感覚は
よくわかるのではないか?
・・・特に
教訓めいたことが
書いてあるわけじゃ
ないんだけど、
妙に
飽きが来ない。
不思議だ。
もっと
読み進めてみないと、
それが
なぜなのかは
見えてこない。
記述が
簡潔なことはもちろん、
細かく
章立てが
してあって、
小気味よい。
人物描写もうまく、
小説を
読んでいるような
錯覚を
覚える。
何より、
古代ローマ帝国が
支配していた
領域が広大なため、
その後の
世界史的動向との
連携が密だから、
想像力を
掻き立てられる、
ということも
あるだろう。
・・・何より、
現代の国際政治にも
通じるものが
あるということも
あるだろう。
・・・うん。
読んで
何かしら
得るものがあるんだ。
・・・主観の入らない
歴史とは
空疎な断片に過ぎない。
歴史とは
歴史を語る
歴史家の
偉大な洞察が
投影されたものなのだ。
「ローマ帝国衰亡史」に
関しては、
ギボンの
歴史家としての
偉大さの
投影が
そこにある。
だからこそ、
我々は
そこから
学ぶことができる。
・・・上巻
読了。
4月26日
午前3時ごろ。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
妄想卒論その7 (再掲)
「ウォール街を占拠せよ」 を 合言葉に 米国で 反格差のデモが広がったのは 2011年。 怒りが新興国に伝播し、 米国では 富の集中がさらに進んだ。 米国の 所得10%の人々が得た 所得は 21年に全体の46%に達した。 40年で11ポイント高まり、 ...
-
2021年の大河ドラマは、渋沢栄一を扱っていたが、蚕を飼って桑の葉を食べさせているシーンがあったが、蚕を飼うということは、最終的に絹を作って、輸出するということだから、既に世界的な市場と繋がっていて、本を辿れば、あの時代に既に農家も貨幣経済に部分的に組み入れられていたということ。...
-
もし、日銀が目的としている2%の物価上昇が実現した場合、国債の発行金利が2%以上になるか、利回りが最低でも2%以上になるまで市場価格が下がります。なぜなら、実質金利 (名目利子率-期待インフレ率) がマイナスの (つまり保有していると損をする) 金融商品を買う投資家はいな...
0 件のコメント:
コメントを投稿