2022年12月27日火曜日
ルポ塾歴社会 幻冬舎新書
暇だったので、
キンドルで
おおたとしまささんの
新書を読んでみた。
非常に読みやすいので、
2、3時間くらいで
読めてしまった。
特に
そこは違うだろ!
とか
ツッコミたいところもなかったし、
内容も
決して薄くはなかった。
教育学的な視点による
裏付けもしっかりしていたと思う。
単純に
「都会の頭のいい学校に通っている生徒は、
塾漬けで
勉強が出来るだけのバカ」
っていうほど
白黒ハッキリした
単純なストーリーでもなかった。
それだけに、
何か
一種の勧善懲悪的な
痛快な読み物、というわけではない。
かといって、
歴史に残るような名著、というほどではないが。
ただ、
読む価値は十分あると思う。
難しいテーマだから、
何か結論めいたことを言うのは
簡単ではない。
塾は塾。
学校は学校。
何か割り切れないものは残るが、
新書一冊で片付けるのは、
土台無理なテーマだ。
ただし、
著者が
日本のエリート教育に対して
抱く懸念は伝わってくる。
代々木に
鉄緑会、という
まさに
この本がターゲットとしている、
都会の高校生なら
知らぬものが居ないほどの
悪名高い?塾が存在するのだが、
都庁で夜景を眺めながら、
鉄緑会を指さして、
「○○くん今あそこにいるのかな?
ミサイル撃ち込みたいよね。」
とか
メタさんが言っていたのを思い出した。
メタさんは
高校生のころ
(本人曰く)
メタルに狂い過ぎて
勉強が疎かになっていたが、
今では
誰も文句のつけようがない
立派な
社会人。
もちろん
鳩さんも。
ふたりとも、
俺が
武蔵に絶望して、
学校を途中でバックレて
電車でどこかに逃避するようになったころ、
放課後一緒に
江ノ島やら逗子やら、
いろいろなところに
日常的に
連れて行ってくれるようになった。
新宿の高層ビル群は、
ほとんど庭と言っても過言ではない。
センターと言えば、
センター試験ではなく、
センタービルのこと。
夜景ソムリエの鳩さんが、
いつも先導してくれて、
今光ったのがどこそこの
灯台だとか、
いま
羽田空港の
新C滑走路に
飛行機が降りるところ、
とか
解説してくれた。
メタさんと鳩さんの会話を聴きながら、
自分は弁論術を学んだと言っても過言ではない。
学問に対する姿勢は、
生物部の後輩の大澤くんに学んだ。
https://www.youtube.com/watch?v=0e4Odk-v3oU
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