2022年10月4日火曜日
昭和史発掘ー貧困(再掲)
松本清張の「昭和史発掘」の内容を 思い返すと、 昭和のテロに走った 青年将校とか、 それを先導した 思想家たちってのは、 邪悪な人たちでは 決してなく、 ある意味では 純粋すぎるほど純粋な 人たちだった、という印象が強い。 財閥が支配する 日本経済に対する憤怒 特に、 搾取され続ける 東北地方を始めとした 貧しい農家、 このような 社会の矛盾に対して それこそ 身を賭して 「悪」を成敗してやろう、 という純粋な人たちだった。 財閥は財閥で、 確かに えげつないこと 散々やってて、 なんなら 戦争を敢えて起こすことで 儲けよう、 なんて考えてる連中であったことも また事実なんだけど。 大正デモクラシーといえば、 明るくて自由な 思想が花開いた時期、 と一般に認識されているが、 拡大する貧富の格差は、 多様な思想の中に、 危険な国粋思想をも抱え込んでいた。 また、これは 日本に限った話ではなく、 ドイツにおいても、 ファシズムというのは、 共産主義に対抗する 選択肢の一つとして、 ポジティブに見られていた時期もあった。 このように、貧困というのは、 社会が無視しておくには あまりに 危険な問題なのだ。
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曽根崎心中 (再掲)
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