2022年9月18日日曜日

アンチ・オイディプス

確かに、 仲正先生が書いているように、 核家族で育った 子供っていうのは、 知らず知らずのうちに、 親の生き方を模倣してるようなところはあるかもね。 ブルジョワの子供はブルジョワ的な ライフスタイルを生きる感覚に囚われて成長するし、 もっと バクチな生き方をする親の子供は、 やっぱり 山っ気のある生き方を選びがちだろう。 それは、 あたかも鮭が生まれた川に遡上するように、 人間が進化の過程で 身につけたものかも知れない。 もちろん、 親の生き方を反面教師として、 アンチ親的な生き方をすることは あり得るが、 それも、ある意味では 親の生き方に 囚われている、と言えるだろう。 やはり、 人間の発想というのは、 何かしら ロールモデルを必要とし、 その呪縛から 完全に 逃れることは出来ないのだろう。 資本主義と家族、というテーマで言えば、 そうやって 親の生き方に囚われていることが、 「去勢」 なのだろう。

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