2022年9月6日火曜日
「先生、どうか皆の前でほめないで下さい。ーいい子症候群の若者たち」東洋経済新報社
金間大介さんという方の本で、
スマホいじってると、
たまに
内容の一部が紹介されたりしていて、
文章がこなれてるし、
暇だったから、
ちょっくら読んでみるか、
てことで、
Kindleで買って
読んでます。
6割読んだ。
学術書とまでは言えないが、
説得力はある。
そうか、要するに、
今どきの若者は、
横並びで居たいのか。
納得。
そら、
いまの若い大学生が
議論なんかするはずねーわな。
SFCに限った話ではない。
そこそこ有益な情報(あるいは見方)を得られたし、
暇つぶしにはなった。
ただ、Kindleでも
1500円近くするのは、
ちょっと高いかな。
・・・全部読んだ。
文章も軽妙だし、
特に読んでいてつまんない、
ということはなかった。
著者はもともと
理系なので、
データに基づいて分析する
のが得意のようで、
その限りでの語り
は説得力があるし、
ありがちな
「オジサンのため息感」
とは距離を置いていると言っていい。
しかし、
社会学的に
あと1歩2歩
深堀り出来る余地もあるような気がした。
それだったら、
1500円も決して高くないし、
古典として読みつがれるだろう。
とにかく、
総じて内容は
読みやすく、肩もこらず、
暇つぶしには最適の本だった。
補足になるが、
執筆者のことを知らなくても、
出版社で買うかどうか決める
ってパターンもあるよね。
今回は、
出版元が
東洋経済新報社ということで、
買う気になった、
と言っても過言ではない。
実際、仮に著者が同じでも、
出版元が違えば、
内容はだいぶ変わってくる。
それは、編集者のクオリティー、あるいは嗜好が変わってくるからだ。
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非常に大雑把かつ一面的にこの本を要約すると、今どきの大学生はとにかく横並びでいたい、下手に人前で褒められるなんてもってのほか、なぜなら横並びでいたいから、ってことらしい。
返信削除俺は2004年に措置入院くらって、2006年に復学したけど(これだけでも相当凄い)、60単位ぐらい取ったけど、人間関係をすべて清算するために、敢えて病気を周知させて、しかも大教室でもガンガン質問してたからな。
かなりのツワモノだ。
たぶん相当後ろ指さされてたはずだが、他人の背中を指さして笑ってるようなクズどもなんか知ったこっちゃねーんだよ!と思いながら通学してた。
それぐらいしなきゃ、モトが取れねえ。
と言っても、いまSFCに近寄りたいか?と言えば、カネもらっても行きたくない、というのが本音だが。
60単位ってのは間違いかもしれない。2002年に入学してるわけだから、2年間で30単位ぐらいしか単位取ってないってのは、おかしい。おそらく、2年間で60単位近く取って、復学してから30単位ぐらい取って、最終的に91単位ってことだろう。
返信削除付記しておくと、若者が横並びでいたいその根本的な理由は、「自分に自信がない」ということらしいが、その原因は、小学校4年生くらいから生まれる同調圧力への適応の結果、またそれを生み出す教育体制が挙げられていたが、ちょっとそれだけでは物足りない。「自分に自信がない」という深刻な事態に対して、もっと人文学的に突っ込んだ議論が欲しかった。
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