2022年8月12日金曜日
株高の要因の一つの可能性(再掲)
ちょっと明らかに物価上昇が無視しえなくなってきたね。 実質賃金が上がってないとは言え、 現実に物価が上がってる以上、 おそらく期待インフレ率も上がってるんだろうが、 いざインフレになってみると、 中央銀行(と政府)がそもそも 消費者の期待インフレ率をコントロールするなどという ウルトラC難度の技を出来るのか 甚だ疑問だが、 それはともかく、 名目金利が抑え込まれている以上、 多少リスクとってでもよりリターンを得られる資産、つまり株や外国債に投資しよう、というのは当然の成り行きだろう。(←フィッシャー効果) しかし、日本国内の貯蓄が、海外資産に投資されても、 統計上は経常収支上黒字として計上されるわけだから、 巨額の貿易赤字がデフォルト化した現状において、 経常収支が仮に黒字だとしても、 それで国内の民間部門の貯蓄が、実態として、政府部門の赤字をファイナンス出来ている、ということにはならない。 そうなれば、 経常収支が黒字でも、 外国資本からカネを借りないと日本国債を発行できない可能性も出てくる。 そうなれば、言わずもがな、 否が応でも日本国債の異常な高値が崩壊し、金利が急騰する、という怖ろしいシナリオも現実味を帯びてくる。 とはいえ、経常収支はフローの概念なので、経常収支でいうところの貯蓄と、 いわゆる国富としての貯蓄は違うのかもしれない。 そこは正直詰めてない。 国富は換金可能なのか不明だが、とりあえず3000兆円あると言われている。 従って、金利急騰という悲惨なシナリオを回避するには、増税は避けて通れないだろう。
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妄想卒論その7 (再掲)
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