2022年7月20日水曜日

「『きめ方』の論理」ー社会的決定理論への招待 佐伯胖 ちくま学芸文庫

社会科学をやってる人間には、必読の書なんじゃないかな。 数学的に難しいことも書いてあるけど、 文章で分かりやすく解説してくれてるし。 変に頭にハチマキして考えなくても、 自然と社会的決定理論の世界に入っていける。 しかも、その見返りとして得られるものも大きい。 かなり昔に書かれたことがうかがえるが、 いま読んでも全く価値が色褪せない。 コンフリクトが起こったとき、 話し合えばいい、とか、投票で決まったんだからそれでいいじゃないか、 という程度で済ませてしまっている人には、 特に強く一読を勧めたい。

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