クエチアピン （再掲）

すごく いい薬だけど、 これ 飲み続けると、怖いね。 何が 怖いって、 ふと 自分が何も出来ない 人間なんじゃないか。っていう 恐怖感が湧いてくる。 もちろん、 意識しないレベルで 薬が 効いてるってことなんだけど、 この薬飲むまでは 日中 ヘルパーさんとも 積極的に コミュニケーション取れてたのに、 今では 寝てばかり。 このままじゃ 俺 ダメ人間になるんじゃないか？ って、不安になる。 もちろん、それが 薬が効いてるってことは、 経験上 わかってはいるんだけど。 もう、 障害者雇用で 市役所に潜り込むいがいに 生きる道がないんじゃないか？ っていう 気になってくる。 英語のみならず 韓国語だって 実用レベルまで 持ってくるために ２０年勉強したっていうのに。 思い返せば、険しい道を 歩んできたな。 高校受験で東京へ出てきて、 超優秀な同級生との 彼我の差に苦しみ、 ２年浪人して、 入りたくもない 慶応SFCに入り、 いよいよ病気になり、 そこからまた 這い上がってきた。 そういう過去を持ってるからこそ、 ちょっと不安になっても、 いやいや、ちゃんと お前この２０年 頑張ってきただろ？ って 自分に言えるんだが、 それがなかったら、不安で仕方がない。 たぶん入院中も、 退院してからも、 ジプレキサっていう、たぶん 同じ系統の、 クエチアピンよりも格段に強い薬を 服用していたが、 その頃の恐怖感って、やっぱ かなり強かったよね。 そっから２０年頑張った、という 過去が、なにより 自分を勇気づけてくれる。