2025年2月18日火曜日
「はじめてのウィトゲンシュタイン」 古田徹也 NHK出版 ーネット時代だからこそ、言葉の使い方には気をつけるべきだー
「肝心なのは、像とは、物事の見方や活動の
仕方を曖昧に
ーつまり、多様な仕方で、
あるいは
未確定な仕方でー
方向づけるものだという
ことである。
まして、
像がそれ自体で
何ごとか意味のある内容を
主張しているわけではない。
にもかかわらず、人は
しばしば、
『人間の行動は
自然法則に支配
されている』
とか
『人間の行動は
石の落下や
天体の運行のようなものだ』
などという
記号列を口にし、
その際
何らかの
像を抱くだけで
満足してしまう。
なぜなら、
そうした記号列
によって
喚起される像が
意味ありげ
だからだ。
もう少し正確に言えば、
その像が
何かしら意味のある
主張内容を示唆するからだ。
しかし、
それだけなのだ。
像はそれ自体としては、
人間の行動を
どのように見るか、
人間の行動に対して
どのような探究や活動を
行っていくか、
その方向性を
大雑把に示すだけなのである。」
136ページより引用
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