茨城大学の渡辺邦夫先生が
このたび
光文社古典新訳文庫から
「メノン」の
新訳を
上梓されたとのことで、
渡辺先生から
オンライン読書会に
お誘いいただき、
19:00から20:30
の間
パソコンと睨めっこ
していました。
難しい
古代ギリシャの道徳哲学を、
じつに
わかりやすく解説くださる先生で、
ああ、こんな
素晴らしい先生が
茨城大学で
ずーっと
教鞭を執っておられたんだなー、と
感嘆の念を禁じえません。
茨城大学って
ぶっちゃけ
影が薄いけど、
ほんとに
いい大学だと
思いますよ。
特に
人文・社会科学系にとっては。
あんないい大学は
なかなかない。
オンライン読書会という形式は
初めてなので、
かなり
緊張した。
対面のほうが
よっぽど楽。
オンライン読書会という形式ですが、
面接授業ではないので、
「メノン」の
要点を
噛み砕いて、ポイントを
押さえる、といった感じでした。
授業というより、まさに
対話、という体でした。
ちょっと今
疲れて寝てしまって、
目が醒めたところなので、
目がハッキリしないので、
調子のいい時に
読んでみよう。
そんなに厚い本ではないです。
・・・少しかじり始めたら、
面白くて
第50ページまでは読んだ。
ソクラテスとアリストテレスは
やったから、プラトンはいいかな?
などと
思っていたが、とんでもない!
プラトンはプラトンで
超超重要人物だ、ということが
見えてきました。
・・・明け方の
午前06:30頃です。
結局なんだかんだで
第1章
読み終えました。
これからどんな展開になっていくのか、
楽しみです。
昨晩の
オンライン読書会で
ポイントは教えていただいているので、
その点は安心ですが、
果たして
ソクラテス(=プラトン)が
どういう
論理展開をしてくのか、
まったく読めません。
・・・いま昼の12:50頃です。
第2章は
かなり読みやすかった、というか、
少年に対する
(たぶん)
初歩的な幾何学の問題の話
だったので、
読み飛ばしながらでも、
ソクラテス(=プラトン)
が何を言いたいかは
理解できた。
・・・3月1日
午前00:30頃です。
第3章を読み終えました。
「徳(アレテー)」とは何か?
について、バァーン!
と
提示するわけでは決してないですが、
ソクラテス(=プラトン)の
言いたいことは
だいぶ伝わって来ます。
・・・いま3月1日土曜日の
午後16:55頃です。
第4章、アニュトスとの対話は、
最後の最後に
アリストテレス(=プラトン)が
「徳は教えられないものだ。」と
言わせたいだけだったようなので、
そこまでの
内容は
ほとんど読み飛ばした。
残るは
第5章のみ。
・・・3月1日
土曜日。
午後18:55頃です。
本論はすべて読了。
西洋政治哲学が、
ハイデガー、アーレントやフーコーを経由して
ふたたび
ソクラテスに回帰する
ダイナミックな躍動を感じました。
二枚目の写真は、
「ソクラテスに批評精神を学ぶ@茨城大学」で
使った
「ソクラテスの弁明」
です。
1. 序論:『それから』に映し出される明治期の近代化 本稿は、夏目漱石の小説『それから』を題材に、日本の近代化がもたらした状況と、それが個人の経験に与えた影響について考察するものである。特に、経済的豊かさが生み出す「自家特有の世界」への耽溺と、それが最終的に経済の論理に絡め取られていく過程、そしてテオドール・W・アドルノが指摘する、社会の合理化と精神世界における非合理への慰めを求める人々の傾向を、作品を通して分析する。 日本の明治時代(1868-1912年)は、長きにわたる鎖国状態を経て、1853年の黒船来航を契機に世界と対峙し、驚くべき速度で西洋の制度や文化を取り入れ、「近代国家」への道を歩んだ画期的な時代である 。この時期には、鉄道、郵便局、小学校、電気、博物館、図書館、銀行、病院、ホテルといった現代の基盤となるインフラや制度が次々と整備された 。政府は「富国強兵」や「殖産興業」といった政策を推進し、工場、兵舎、鉄道駅舎などの建設を奨励した。また、廃藩置県や憲法制定といった統治制度の変更に伴い、官庁舎や裁判所、監獄などが建設され、教育制度の導入は学校や博物館の整備を促した 。 西洋化の影響は日常生活にも深く浸透した。住宅様式においては、外国人居留地を起点に西洋館が普及し、やがて庶民の住宅にも椅子式の生活スタイルが段階的に浸透した 。食文化においても、仏教の影響で長らく禁じられていた肉食が解禁され、西洋列強との競争意識から日本人の体格向上と体力増強が期待された 。洋食は都市部の富裕層を中心に広まり、カレーライスやオムライス、ハヤシライスといった日本独自の洋食が定着した 。大正ロマン期(1912-1926年)には、西洋文化と日本独自の文化が融合し、「モガ」や「モボ」と呼ばれる若者たちが洋装に身を包み、カフェで音楽や映画を楽しむ「自由でおしゃれな空気」が醸成された 。経済面では、明治後期から軽工業が発展し、日露戦争前後には鉄鋼や船舶などの重工業が急速に発展し、日本の近代化を加速させた 。第一次世界大戦期には工業生産が飛躍的に増大し、輸出が輸入を上回る好景気を享受した 。 『それから』(1909年発表)は、夏目漱石の「前期三部作」の二作目にあたり、急速な近代化が進む日本を背景に、個人の欲望と社会規範の...
コメント
コメントを投稿