2023年12月3日日曜日

リフレ派の蹉跌その3 (再掲)

邦銀はバブル崩壊と 不良債権処理で 蓄積資産と共に リスク負担余力を 失った。 信用リスク管理を 強化した結果、 成長志向の中小や 新興企業など 新産業分野への 資金供給が細った。 長期資金調達ができない 企業はリスクをかけた 挑戦ができず、 資金需要とともに 日本の成長も鈍化した。  長期間続く 低金利政策は、 短期資金を原資に 長期貸し出しをする 金融機関の収益を圧迫。 リスク負担と長期資金の 供給を一層低下させた。  銀行貸し出しが 増えない以上、 日銀による大量の 資金供給は 銀行の持つ国債と 入れ替わっただけ。 市場への貨幣供給増につながらず、 デフレ脱却もできなかった。 貨幣供給とは銀行を含む 金融システム全体が機能して 初めて可能だ。 日銀だけではできない。  新産業育成のためには 資本性資金が要るが、 証券市場で 利ざやが得られず 貸し出しの証券化は進まない。 投資家に有利な商品がなく、 2千兆円もある 個人金融資産の 預金から投資への 転換が進まない。

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曽根崎心中 (再掲)

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