ルカーチ メモその28
マックス・ヴェーバーは
西欧社会の近代化を
分析するにあたって、
それを
普遍的な
合理化過程と捉えた。
その際に
彼は、
行為者の価値観が
介在する
<実質合理性>
と、
価値判断抜きで、
計算・計量可能性に
還元された
観点からの
<形式合理性>
を
区別する。
西欧の普遍的な
合理化とは
この後者にあたる。
政治でならば、
無記名選挙の
投票などで
表される
民主主義の
<形式性>
や、
官僚機構の整備、
経済でならば、
労働、労働生産物を
その
実質的価値
(個々の顔をもつ
労働者個人の
満足感や
生産物の
使用価値)
によってではなく、
計量化された
商品の
匿名の市場に
占める位置
(交換価値)
によって測る、
資本主義の発展などだ。
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