2023年3月11日土曜日
脱常識の社会学
画期的な一冊だ。
組織で生きる
コツが書かれている。
それはすなわち、
組織に
コミットする
姿勢を
顕にする、
ということだ。
一見
自明なことだが、
その
「当たり前」を
分析するのが
社会学の
神髄。
あー、でも
思い出した。
SFCのサークルで、
コミットメントする
姿勢を
全面的に出したのに、
その
姿勢に
完全につけ込まれて、
利用されまくった
挙げ句、
俺が
プッツンしちゃったんだったなー。
俺だって
最初から
組織にコミットする
意志がないほど
ひねくれた
人間じゃなかったんだよなー。
ただ、
こっちが
コミットメントしようと
すればするほど、
そこに
つけこむ奴らが
現実にいるっていうことを、
苦い教訓として
学んじゃったんだよね。
それと、
たかが
10人程度の
サークルのなかで
権力を掌握する
輩が居たわけだけど、
プレイヤーとしての
巧拙は関係なく、
単に
名目上代表であることを
超えて、
他チームとの
交渉上の
駆け引きを
排他的に
握っている、
もしくは
サークルのメンバーに
そう
思わせる
ことによって、
サークルの運営に関する
「不確実な要素」の
決定権を
握っている、
ということが、
あの輩が
権力を掌握できた
秘訣だったのだ。
とはいえ、
組織には
意思決定に関して
不確実な要素
というのは
どんな組織、時代
においても
必ず
ついてまわる
のだから、
権力が
各人に
平等に
割り当てられる、
ということは
決してないのだ。
そして、
権力の臭いに
敏感な
やつは
どんな時代にも
いるのだから、
平等を
装う組織に
おいてこそ、
独裁的な
人物が
現れるのも、
これまた
必然という
ことなのだろう。
従って、
権力というのは
えてして
特定の
人物、小集団に
集中するから、
それを
監視・抑止する
必要がある、
という
当たり前の結論
が
導き出される。
「脱常識」と
銘打ちながらも、
常識を疑い、
その
見えづらい
存立基盤を
明快にする、
という
ことなのだろう。
これが
社会学の神髄
と
いうことだろう。
三谷太一郎氏の
分析によれば、
江戸幕府体制
というのは、
決して
将軍独裁の政治
ではなく、
将軍も含めて、
トップから末端まで、
極めて
相互監視・相互抑止
が効いた
社会だったそうだ。
明治日本が
有司専制と
いわれながらも
難局を乗り越え、
アジアで
いち早く
西欧政治体制を
実現できたのも、
江戸幕府の
相互監視・相互抑制
の
精神が
身について
いたからだ、
と
考える。
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