2022年3月13日日曜日

円の購買力の低下と財政

円の購買力の低下、原油を始めとした資源の高騰により、経常収支の赤字が慢性化する虞が指摘されている。経常収支の赤字が慢性化すれば、さらに円安が加速するという、負のスパイラルが懸念される。基調的な財政赤字の状況で、経常収支の赤字が定着することは、極めて危険である。なぜなら、政府部門が赤字であり、さらに経常収支も基調的に赤字であるとき、国債を発行するのに、外国からの資本を必要とするからである。外国かの資本を誘導するには、今よりも遥かに高い(国債の)金利が要求される。政府部門の債務がこれだけ膨らんだ状況で、国債の金利が上昇することは、政府にとって利払い費が増大するのみならず、日本国債の価格下落により、日本国債をため込んだ日銀の財務状態が、極度に悪化することが予想される。また、円の購買力の低下によるインフレは、フィッシャー効果により、金利に対して上昇圧力を加える。

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元ネタ:「やさしい経済学」 ー資金循環で見る日本企業の姿ー 帝京大学教授 田中賢治 Googleの生成AIに書いてもらった。 (再掲)

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