河合隼雄

 


放送大学で、「精神分析とユング心理学」という科目名の放送授業がありまして、すでに何回かは(特に前半のフロイトの精神分析に関しては)講義を聴いたのですが、まだ科目登録期間は先ですが、副読本というか、放送大学の教材だけよりも、副読本を読んでいたほうが、ぶっちゃけ単位の取得が楽というか、教材であまり触れていなくても、知識の裾野が広ければ、簡単に解ける設問というのが、実際放送大学の単位認定試験にはあったりするので、ちょっと興味もあるし、このNHKの「100分de名著」は、簡潔に、かつ中身が濃く、そしてそんなに値段も高くないので、購入する時の心理的ハードルが低い、という、いい事ずくめで素晴らしい。

で、放送授業も何回かは聴いているので、一応通り一遍の知識はベースとしてありますが、日本におけるユング心理学の先駆け(らしい)河合隼雄さんの本を、2冊購入しました。

うん。なかなか面白いね。

40年以上、人生を生きてきて、割と大変な思いをしてきたと自負する私にとっては、自分自身が教材みたいなところがあって、内容に首肯できる部分が多い。

なかなか、大学受験をするような年代だと、心理学に割と本気で興味がある人もいると思いますけど、自分なんかは、心理学なんかで、なんで俺の内面がわかるというんだ?冗談じゃない!と思っていたタチなので、心理学が普遍的真理ではないにせよ、色々と大変な思いをして、もう20年以上も精神医療のお世話になっている身としては、決して他人事ではないですね。

と、いうわけで、自分自身の内面を教材としながら、読み進めてみようと思います。

・・・うん。決して難しくはないけど、考えさせられる。

これはいい買い物だった。

・・・ま、姉もね、なんか今、精神的にテンパってるみたいだけど、今までずーっと最後は「逃げの一手」で、困難なことから逃げ続けてきたのに、自分のキャパを過大評価して、結婚し(るのは別に構わないけど)て、東京に一戸建て買って、子どもまで作っちゃって、明らかにキャパオーバーなのに、全然それに気づいてないって状態だったから、そりゃあ大変だろうけど、お前が決めたことだし、メンタルクリニックをハシゴして、縷々切々と「私は小林家の被害者です。」と訴えたところで、慰めてくれる精神科医なんていないだろうし、それ、一切お前のためにならないから、この本にも書いてあるけど、コンプレックスを克服するためには、困難を自分自身で乗り切るしかないんだよ。

・・・的なことが書いてあって、気が楽になった。俺だって、あんなバカのためにこれ以上シンドい思いはできない。限界だ。

・・・という話を、みやもとクリニックに行ってお話してきました。

ほんとはもう枠が空いてなかったんだけど、強引に入れてもらいました。

でも、おかげで、帰ってきてメシ食って、爆睡したら、すげえスッキリしました。

ちょっと人生面白くなってきた。

・・・2025/8/3早朝。

ようやく、全4回のうち、第1回分を読了。

うーん、こりゃあ面白えわ。

さすがに名前が売れてるだけのことはある。以前はかなり懐疑的だったけど。

ユングにしても、河合隼雄さんにしても、心理学に対してさえも。

これは面白いし、役に立つと思う。

・・・いいね。

単なる飾り物(アクセサリー)としての知識じゃなくて、自分自身を理解するうえでも、有用。

やっぱり、精神病の既往症があると、余計に、いや、俺は理性的に振る舞える人間だ、と証明したい、という気持ちがなおさら強かったのは事実だろうね。

もっと感情的に生きられたら、そりゃあ楽だろうと思うよ。

・・・ああ、そうか。

それが出来なかったから、ずっとキツかったのかな。

・・・2025/8/3午前7:32。

第2回読了。中身が濃くて、なかなか読み進められないが、その分得るものは大きい。

とりあえず半分は読んだわけだ。

実証的というよりは、文学や哲学との親和性が強い傾向があるのも、自分にとってはありがたい。

「原典で読む日本の思想」との相性も良さそうだ。

両方絡めて理解すれば、かなり深い洞察が得られそうで、楽しみ。

・・・ちょっとコンビニ行ってきた。

ああ、なんだろ。

ちょっと多幸感に浸ってるわ。

もう少し感情的に生きてもいいんだ、と思うと、楽になるし、ヒトの心の構造を理解できる(た気になる)と、なんか楽になった気がする。

・・・残りは第3・4回だが、とりあえず第1・2回を読んでおけば、ユング心理学の基本は一応理解したと言っていい構成になっているようだ。

第3・4回は、河合隼雄さんの応用編的な位置づけのようだ。

とりあえず最低限理解しておかなければいけないことは、理解できた。

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