「グレート・ギャツビー」 中央公論新社 村上春樹訳バージョン 読了

終章となる 第9章は、 ギャツビーが 亡くなってからの話だが、 きっちり 「けじめ」 を つけてくれた。 重厚感がしっかりあって、 シリアスな展開に なっていた。 まるで、第8章までが すべて この終章のために 書かれたかのように。 美しい物語だった。 この 終章がなければ、 ただの 軽薄な小説になっていたかも知れない。 全体として、少なくとも ガッカリとは させられなかった。 これで 〆かたが緩かったら、 ここまで 読んできたのが 虚しくなるところだったが、 しっかり 小説として 一級品に仕上がっていた。 素晴らしい 内容だったと思う。  

コメント

このブログの人気の投稿

夏目漱石とアドルノ:「それから」を題材に (再掲)

参政党のビジョンと、「報われぬ死者たち」

人口動態