ルカーチ メモその7
彼
(マックス・ヴェーバー)
によるならば、
社会科学は
<価値自由>、
すなわち
観察者の主観的な
価値判断に
捕らわれない
認識であるべきであり、
価値は科学によっては
定められない領域にある
と
考えられた。
しかし、
人間の社会的行動
そのものは
なんらかの
価値と
結びついているのであり、
社会科学は、
社会現象を
諸個人の行為に
還元し、
そこにおける
価値的態度との
関係で
理解しなくては
ならない。
これが
彼の
理解社会学の
要諦になる。
これは、
社会科学者として、
価値判断をくだす
ことへの、
ある一定の
価値基準に
帰依することへの
断念とも
受け取れる。
そうすることによって、
社会科学を
<科学>
として、
自然科学とは
相違点を
伴いながらも
それと
並び立ちうる
ものとして
位置づけようと
したのだった。
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