2023年8月12日土曜日

ルカーチ メモその7

彼 (マックス・ヴェーバー) によるならば、 社会科学は <価値自由>、 すなわち 観察者の主観的な 価値判断に 捕らわれない 認識であるべきであり、 価値は科学によっては 定められない領域にある と 考えられた。 しかし、 人間の社会的行動 そのものは なんらかの 価値と 結びついているのであり、 社会科学は、 社会現象を 諸個人の行為に 還元し、 そこにおける 価値的態度との 関係で 理解しなくては ならない。 これが 彼の 理解社会学の 要諦になる。 これは、 社会科学者として、 価値判断をくだす ことへの、 ある一定の 価値基準に 帰依することへの 断念とも 受け取れる。 そうすることによって、 社会科学を <科学> として、 自然科学とは 相違点を 伴いながらも それと 並び立ちうる ものとして 位置づけようと したのだった。 142~143ページ

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