2023年8月12日土曜日
ルカーチ メモその17
というのも、彼が
こうした
距離感を
保った
冷徹な
まなざしを
もっていたからといって、
そのような
時代の風潮の飛沫を
彼自身
まったく
かぶっていなかった、
ということでも
ないように
思えるからだ。
というよりむしろ、
そのあまりの
深みに
身を
浸しきって
いたために、
国家間戦争というような
次元には
与しないですんだ
ともいえる。
それは
後半部での
<英雄精神>
についての記述
にも
擬せられるような
態度、
すなわち
<物象化>
へと、
結局のところ
収斂してしまう
ことへの
反撥と
表裏一体だ。
このなかで
そうとは
露骨に
書かれている
わけではないが、
平準化、
民主主義的
平板化
への
嫌悪感の
表白ともいえるだろう。
つまり、
日々同じことが
繰り返されている
千篇一律なる
日常を切り裂く、
そんな力が
期待された
<戦争>
が、
結局のところは、
そこに
額ずき
従う者どもを、
部品のひとつとして
消費してゆく、
これまた
同じことの
繰り返しが
行われている、
という
判断だ。
172ページ
登録:
コメントの投稿 (Atom)
曽根崎心中 (再掲)
愛という感情が日本の歴史上にも古くから存在していたことは、 源氏物語にも書かれていることで、わかる。 しかし、 日本の宗教観念には、愛を裏打ちするものがない。 改行(節目節目で改行がある方が効果的。以下、同じ。) 曾根崎心中は、 男が女郎をカネで身受けしようとするが、...
-
2021年の大河ドラマは、渋沢栄一を扱っていたが、蚕を飼って桑の葉を食べさせているシーンがあったが、蚕を飼うということは、最終的に絹を作って、輸出するということだから、既に世界的な市場と繋がっていて、本を辿れば、あの時代に既に農家も貨幣経済に部分的に組み入れられていたということ。...
-
もし、日銀が目的としている2%の物価上昇が実現した場合、国債の発行金利が2%以上になるか、利回りが最低でも2%以上になるまで市場価格が下がります。なぜなら、実質金利 (名目利子率-期待インフレ率) がマイナスの (つまり保有していると損をする) 金融商品を買う投資家はいな...
0 件のコメント:
コメントを投稿