2023年5月4日木曜日
ある傷ついた生活
ホルクハイマーと
アドルノの
主張するところによれば、
事実、
ファシズムは
ある程度まで
人間の抑圧された
神話的過去の
回帰とも、
また
道具的理性が
自然支配のために
発達させた
多くの道具を
逆用しての
支配された
自然の復讐とも
解されうるのである。
こうして「進歩」は、
おのれと
正反対のものを、
つまり
現代の制御技術を
駆使することによって
はるかに
非情なものになった
ひとつの
野蛮を
産み出すことになる。
科学は、
人間を
向上させる比類なき
力であるよりも、
むしろ
ある新しいかたちの
非人間化の種子を
抱懐するものであることが
明らかになるのである。
科学が成立する
前提条件の一つは、
自然がまだ
道具的理性によって
支配されていない
状態の記憶を
消し去ってしまう
ことにある。
ホルクハイマーと
アドルノが、
きわめて
頻繁に
引用される
その所感の一つで
強調しているように、
たしかに、
「あらゆる
物象化は
一種の
忘却なのである。」
(「アドルノ」 岩波現代文庫 49頁)
登録:
コメントの投稿 (Atom)
俺は疲れている。
俺の人生、言うほど楽じゃないのよ。 たしかに今は、幸運が重なって、色々と楽しいこともあるけど、でも、正直疲れている。 それは、みんなそうかも知れない。 でも、精神錯乱なんて普通あるもんじゃないし、そっからここまで這い上がってくるって、言うほど楽じゃないよ? 確かに働いてはいない...
-
日本の家計国際投資、財政、経常収支の相互関係に関する深掘り分析 I. はじめに:日本のマクロ経済構造における家計国際投資、財政、経常収支の相互関係 本レポートの目的と分析の視点 本レポートは、日本の家計による国際投資の動向が、国の財政の持続可能性および経常収支に与える影響について...
-
日経新聞の 終面に、 「蛇でつながる世界」 と 題して、 古今東西の 蛇にまつわる 美術品を 通して、 その寓意を探る、 という 連載をやっていて、 頭の中で 放送大学の 「原典で読む日本の思想」 (賴住光子) の中の記紀神話と、 「精神分析とユ...
0 件のコメント:
コメントを投稿