2023年3月31日金曜日

テイラー・ルール

テイラー(J.B. Tailor) によって提唱された 金融政策運営のための ルールで、 次のような 簡単な数式 (政策反応関数) によって示される。 r=απ+βy ただし、 rは 政策手段 (操作変数) である名目短期金利から 期待物価上昇率 (インフレ率) を 差し引いた 実質短期金利、 また π、y は 最終目標で それぞれ 物価上昇率と 実質産出量の 目標値からの 乖離を表す。 この式から推定された r の動きと 実質のそれ (実現値) とがはぼ一致 したところから、 多くの 注目を 浴びるようになった。 中央銀行による こうしたルールの 採用によって、 自由裁量的政策や 純粋・インフレーション・ターゲティング (インフレ率目標政策) のもつ欠点 (前者について インフレ・バイアスの発生、 後者について y の大幅変動) が 克服されると 主張されている。  有斐閣経済辞典第4版 https://www.tokaitokyo.co.jp/kantan/term/detail_1387.html

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