レポートネタ <アンチ・オイディプス>入門講義より
ニーチェが『道徳の系譜学』で、「負債」という抽象的な概念が、人々を縛る道徳の起原になったという議論をしているからです。
生身の身体に刻まれる「最も残酷な記憶術」というのは、カフカの『流刑地にて』に登場する、身体に文字を刻み込む機械のことを念頭に置いているのでしょう。
この機械が各人の身体に、お前にはこれこれの負債がある、更には、お前の家はどこそこの家に対してこれこれの「負債」を負っている、という記憶を「言葉」として書き込んで、その人物の「大地機械」の中での位置を確定するのでしょう。
そういう言葉を各人の身体に書き込むと、”書き込み以前”の古い記憶、「胚種的流体」の記憶は抑圧され、神話の中にその痕跡をとどめるだけになる、ということでしょう。
無論、”書き込み以前”の記憶が抑圧されている可能性も否定できないわけですが。
<アンチ・オイディプス>入門講義 仲正昌樹 作品社 p.243より
・・・予めネタを仕込んで置かないと、なかなか面接授業の終わりにアドリブでレポート書くのはしんどい。
これで単位来るかどうかは、評価するほう次第だけど、取れないにせよ、何も書かずに教室から去るのはツライ。
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