「ポピュリズムとは何か」 中公新書 より 

「ここには、VBにおける演劇批判と同様の、 『エリート文化』の『独占性』に 対するポピュリズム的な批判を見てとることができる。 批判される対象が、フランデレンの場合は 前衛的で多文化主義志向の演劇であり、 大阪の場合は典型的な 伝統芸能であるという点では、 批判の矛先がそれぞれ逆を向くように見える。 しかし いずれの芸術も、高度の技能を持つ専門家たちによって 担われており、 公的な保護や財政支援の対象となりつつも、 必ずしも『大衆受け』するものになっていないという 現状がある。 そこが 『大衆のための芸術』を 求めるVBや 橋下市長により、 批判の対象とされたといえよう。」

コメント

このブログの人気の投稿

夏目漱石とアドルノ:「それから」を題材に (再掲)

参政党のビジョンと、「報われぬ死者たち」

人口動態