2022年11月3日木曜日

八戸サテライトで聞いた話+α

古代ギリシャでは 宇宙は無限と考えられていたが、 ユダヤ教や、 初期キリスト教では、 ヘブライズムの考え方で、 宇宙は 有限である、 なぜなら、 始めが あるものには 終わりがあるから、 という理屈で、 キリスト教神学と 古代ギリシャ哲学が 融合する過程で、 ヘブライズム的な 発想が 優位に立ったらしい。 日本人も、 今は 普通に 宇宙には 始めと 終わりが あると信じている。 ニーチェの 永劫回帰の思想は、 これを否定するものだが。 日本人の時間観念も、 明治以降 作り直されたものだろう。 それは、 原武史先生が 指摘するように、 明治天皇が、 時刻通りに 運行される 鉄道に乗って 行幸啓されたことや、 定刻通りに 行われる 軍事演習を 拝覧されることなどによって、 植え付けられたものだという。 夏目漱石の 「三四郎」でも、 運動会で、 野々宮さんが ストップウォッチで 時間を測るのを、 主人公が 忌避する 場面が ある、らしい。 そもそも、 運動会という 行事自体が、 「正しい」 体の使い方を 刷り込ませる 国の政策だった、と 言われている。

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